バッハ〜ゴルドベルグ変奏曲
清塚さんの番組を見た影響で、グールドのバッハ・ゴルドベルグ変奏曲を聴いた。
グールドのゴルドベルグ変奏曲の録音は新旧あるが、今日聴いたのは新盤(LP盤)だ。
新旧の好みは人それぞれだと思うが、鮮烈な旧盤、境地の新盤ということなんでしょうか。
スティーブ・ジョブスの本を読んだときに彼のiPodにこの新旧盤が入っていて、彼は旧盤が好みだと書かれていた。なんか、彼らしいような気がする。私は、まだそれほど聴き込んでいないのでどちらがいいかわからない。新旧の録音とも絶対的な名盤と言われている。旧盤はグールド最初の録音で、新盤は人生最期に近い録音で、ゴルドベルグ変奏曲が最終曲でアリアに戻るように、因縁めいたものを感じてしまう。
しっぽりと落ち着いて聴いていたら、突然の全力疾走が始まる。光のなかの全力疾走という気がする。バッハは眠りのために書いたという曲だが、この盤を聴くと全く眠れない、覚醒してしまう盤だ。
法隆寺でトロヴァトーレというオペラ
NHKのニュースで来年、法隆寺でオペラ公演をすることを知った。
ネット記事を見ても、「法隆寺でトロヴァトーレというオペラ」をすると書いてあった。
南都の寺や、神社ではよくコンサートをしているが、今度はオペラか。
ヴェルディ作曲のイル・トロヴァトーレはmetで映画館で見たことがある程度で、ストーリーは個人的におどろおどろしくて、支離滅裂で、苦手なのだが、アリアは素晴らしいなあと思っている。
特に第4幕のレオノーラが歌う「恋は薔薇色の翼に乗って」はお気に入りで、
コンピアルバムで普段からよく聴いている。
客席は1000人らしい。チケット取れるか?
昔法隆寺に行った時の写真を見ていた。
この辺はタイムスリップ感がある。このとき行ったのは2回目で、1回目行ったときは、Nikon new FM2に今は亡きコダクローム64という、虎の子のフィルムを詰めて言った。なんでこんなことを覚えているのだろう。
そのときは祭りだったのか、神輿がでていた。寺で神輿?赤い振袖を着た女の子が走りまわっていた。本当にタイムスリップした風情だった。西洋人の老夫婦が打たれたように眺めていたのを憶えている。なんでこんなことを覚えているのだろう。あの時のコダクロームのスライドはどこに行ったのだろう。
ほんと、日本の大事な国宝&世界遺産なので、注意して公演を行っていただきたい。
今日、聞いていたのは、下記のハイライト盤。
主役がパバロッティで、メータ指揮。
ヴェルディ作曲、イル・トロヴァトーレ。
秋鹿〜ひやおろし
日本酒には全然詳しくないが、大阪の酒蔵の秋鹿というお酒を手に入れた。
ひやおろしで、「ひやおろし」なるお酒があるのも初めて知った。
米作りから、酒造りまで、一貫して行うという。
大阪にも田園地帯はある。
特に秋鹿が作られている能勢はトンネルを通過しないと町域に辿り着けない。
茅葺屋根や、入母屋作りの民家、棚田もある。のんびりしたところだ。
寿司のテイクアウトを肴に自宅でいただいたが、すっきりと飲みやすかった。
最近聴いた音楽
・Don MoenさんのGive Thanks
NHKの街角ピアノで91歳のお爺さんが歌いながら弾いているのが良かったので、聴いてみた。
清塚さんがテレビで、バッハは心が整うと言ってたけど、まさにその通り、
心がざわつくときはバッハを聞いている。
マーラー〜交響曲第9番
ここのところは、休みの日も休む余裕がなく作業をしながら音楽を聞いていることが多かった。Apple Music のクラシックチャンネルをストリーミングする。スピーカーはiPhoneについているスピーカーだ。コンポのスピーカーとかで聴いていたら、心地よくて作業が進まない。音質としてはiPhoneのスピーカーぐらいでちょうどいい。チャンネルからは気着心地のいい音楽が次々に流れてくる。
ある時、マーラーの交響曲第9番最終楽章が流れてきた。作業の手が止まった。聴き入っていまう。旋律の流れに持って行かれてしまう。以前、ブコウスキーという作家の日記を読んだことがある。ブコウスキーもラジオから流れてくる、マーラーを聴き、「いつもマーラーの旋律には身を持って行かれてしまう。マーラーありがとう。」なんてことを書いていた記憶がある。
この時聴いていたのは、以下の演奏、
ハイドン〜ピアノトリオ
去年、カメラをぶら下げて、中崎町を歩いていたら、マネキンに出くわした。こんなマネキンに出くわしても、この街なら驚かないというか、違和感ないなというか、ごくごく日常というか。中崎町は懐の深い街である。
さて、盆休みは、家で作業をしながら、音楽を聴いていた。結構な頻度で聴いていたのが、ハイドンのピアノトリオだった。ハイドンは地味な先入観があってあまり聴いていなかったのだが、ナクソスのあるディスクを聴くと、録音がいいのも相待って、なんとチャーミングな音楽だろうと聴き入ってしまった。作品を量産しても、クオリティを保つのはさすがハイドンだ。
ネットで調べたら、ハイドンのピアノのピアノトリオの後期は傑作揃いなんだそうだ。
さてさて、ハイドンのピアノトリオは40曲以上あるらしい。聴いたナクソス盤は、16番、19番、35番、37番、41番が納められていた。前向きなものを感じさせる音楽たち。出だしがチャーミングな16番の第1楽章や落ち着いた曲調の37番の出だしもいいですね。作業しながら聴くのは交響曲ではなく、室内楽がいいですね。
オベリントリオ(Oberlin Trio)の演奏です。
名建築で昼食を大阪編
お気に入りのドラマ「名建築で昼食を」の続編が始まるとのことで、勝手に盛り上がっている。前回の横浜編は、ラフマニノフの美しい曲(パガニーニの主題による狂詩曲第18変奏)でしんみりと終わったが、今回の大阪編はどうなるだろう。
番組のホームページを見ていたら、見に行った建物も出ていたので、写真を見返して、貼り付けることにした。
綿業会館である。iPhone6sで撮った。渡辺節設計。若き日の村野藤吾も渡辺節の事務所で設計に携わっていた。
内部も重厚で、往年の起業家たちのサロンと言った感じだ。
中之島の中央公会堂。大坂市民おなじみの建物である。地下に素敵なレストランがあり、オムライスに興味があるものの、、、、仕事で近くに訪れた時は、周辺の財布に優しいランチを食べている。
結構イベントをやっているので、何回か言ったことがある。写真はいつぞやの大ホールでの大阪クラシックオープニング。確か、当時の橋下市長と大植さんが喋ってたと思う。
いつぞやの中ホールでの大阪クラシック、室内楽コンサートを待っている時間。私は天窓の光の降り注ぐ中ホールが好きである。ちなみにこの建築はある商人の方の寄付で建てられた。最近、このDNAを引き継いだのか、建物の近くには安藤忠雄さんの寄付により、「こども本の森 中之島」が建設された。
雨の御堂筋にたたずむ大阪瓦斯ビルである。安井武雄設計。彼の創った事務所は今は全国でも有数の組織事務所になっている。それにしてもこの写真はどのカメラで撮ったとか、なんでこんなに覚えているのだろう。肝心なことは忘れるのに、こうゆうことはよく覚えている。
瓦斯ビルは大阪ガスの本社兼ショールームであるから、レストランもある。
ここで食事したことは、まだ、ない。
船場ビルディングである。中庭に木があるだけなのだが、なんともいえない心地よさである。
1階から中庭に切り取られた空を見上げるのも、いい。ただ、ここの建物でご飯が食べれるところはあっただろうか。
最近聴いた音楽
ピアノ反田さん。バッティストーニ指揮、東京フィル。
東京の坂道
東京での所用を終えて、広尾から麻布十番まで歩いてみようと思った。
付近の地図を見ていて、気になる坂の地名があったのだ。
炎天下の中、そこに向けて歩き出した。
まずは南部坂にやって来た。
炎天下のためか、人通りが少ない。
ドイツ大使館の擁壁にアインシュタインのイラストが埋め込まれていた。
博士が日本に滞在した時のことをイラストにしたようだ。
結構、楽しく、見入ってしまう。
右側の絵の右上部分のイラストは、どう見ても大阪中之島の中央公会堂だよなあ。
博士も中央公会堂に来たのかな。
ドイツ大使館の新事務所棟はダークグレーのハイテクモダンな箱。シンプルでカッコよろしい。マーラー・ギュンスター・フックス設計事務所だとか。
BBR - Bauprojekte - Deutsche Botschaft Tokio – Kanzlei
南部坂を見下げる。何か印象に残ったから、iPhone13を取り出して、撮ったはずだが。見返してみると実際とった時の印象よりよく撮れている。雲の辺りとか。エモいというか。恐ろしい。これが最新スマホのアルゴリズムか。私はやっぱり、フィルムで撮った写真が落ち着く。
仙台坂だったと思うが。坂道、東京タワー、建設中高層ビルのタワークレーン、青い空、そして電柱と電線。私の好みのネタの詰め合わせセットだ。
大黒坂をの途中の道の真ん中に木々が生い茂っている広場があったが、あれはなんだろう。
大黒坂を登っていく途中で、クランクしながら降りて行く坂道を見つけた。その先に何があるか期待させる。
そして、目的地に着いた。暗闇坂。
大黒坂をのぼり切ったとき、右をみると、第一印象で、「暗っ!」と思った。木が鬱蒼としていて、大黒坂での明度の差が激しく、すごく暗く感じたのだ。江戸時代から付けられた地名は、伊達じゃない。この暗闇坂という地名がインパクトが合って、どうゆうところだろうというのが、散歩の始まりだった。江戸時代は暗いので、追い剥ぎの襲撃もあったようだ。しかし、iPhone13のアルゴリズムは見た目とは違い明るく映してくれる。見た時の第一印象は右の写真ぐらいだったが。
しかし、少し下がると、視界が抜けて、明るくなる。落ち着いたマンションが立ち並んでいる。オーストリア大使館もある。緩やかに弧を描いて下っていく坂道は、昔の水みち名残という。ブラタモリでタモリさんが言っていた情報だ。ゆるくカーブを描く坂道はいい坂道ということである。
結局、その後、六本木まで歩いて散歩を終了した。大阪で坂道といえば、夕陽丘にあるが、皆、東の高台から西の低地へ降りる道で、一方向だ。東京では色々な方向に坂道があるのが興味深い。
聴いた音楽
上白石萌音さんのname
新しいアルバムが出るたび、聴いていたりします。