東京での所用を終えて、広尾から麻布十番まで歩いてみようと思った。
付近の地図を見ていて、気になる坂の地名があったのだ。
炎天下の中、そこに向けて歩き出した。
まずは南部坂にやって来た。
炎天下のためか、人通りが少ない。
ドイツ大使館の擁壁にアインシュタインのイラストが埋め込まれていた。
博士が日本に滞在した時のことをイラストにしたようだ。
結構、楽しく、見入ってしまう。
右側の絵の右上部分のイラストは、どう見ても大阪中之島の中央公会堂だよなあ。
博士も中央公会堂に来たのかな。
ドイツ大使館の新事務所棟はダークグレーのハイテクモダンな箱。シンプルでカッコよろしい。マーラー・ギュンスター・フックス設計事務所だとか。
BBR - Bauprojekte - Deutsche Botschaft Tokio – Kanzlei
南部坂を見下げる。何か印象に残ったから、iPhone13を取り出して、撮ったはずだが。見返してみると実際とった時の印象よりよく撮れている。雲の辺りとか。エモいというか。恐ろしい。これが最新スマホのアルゴリズムか。私はやっぱり、フィルムで撮った写真が落ち着く。
仙台坂だったと思うが。坂道、東京タワー、建設中高層ビルのタワークレーン、青い空、そして電柱と電線。私の好みのネタの詰め合わせセットだ。
大黒坂をの途中の道の真ん中に木々が生い茂っている広場があったが、あれはなんだろう。
大黒坂を登っていく途中で、クランクしながら降りて行く坂道を見つけた。その先に何があるか期待させる。
そして、目的地に着いた。暗闇坂。
大黒坂をのぼり切ったとき、右をみると、第一印象で、「暗っ!」と思った。木が鬱蒼としていて、大黒坂での明度の差が激しく、すごく暗く感じたのだ。江戸時代から付けられた地名は、伊達じゃない。この暗闇坂という地名がインパクトが合って、どうゆうところだろうというのが、散歩の始まりだった。江戸時代は暗いので、追い剥ぎの襲撃もあったようだ。しかし、iPhone13のアルゴリズムは見た目とは違い明るく映してくれる。見た時の第一印象は右の写真ぐらいだったが。
しかし、少し下がると、視界が抜けて、明るくなる。落ち着いたマンションが立ち並んでいる。オーストリア大使館もある。緩やかに弧を描いて下っていく坂道は、昔の水みち名残という。ブラタモリでタモリさんが言っていた情報だ。ゆるくカーブを描く坂道はいい坂道ということである。
結局、その後、六本木まで歩いて散歩を終了した。大阪で坂道といえば、夕陽丘にあるが、皆、東の高台から西の低地へ降りる道で、一方向だ。東京では色々な方向に坂道があるのが興味深い。
聴いた音楽
上白石萌音さんのname
新しいアルバムが出るたび、聴いていたりします。