バッハ〜ゴルドベルグ変奏曲

清塚さんの番組を見た影響で、グールドのバッハ・ゴルドベルグ変奏曲を聴いた。

グールドのゴルドベルグ変奏曲の録音は新旧あるが、今日聴いたのは新盤(LP盤)だ。

新旧の好みは人それぞれだと思うが、鮮烈な旧盤、境地の新盤ということなんでしょうか。

スティーブ・ジョブスの本を読んだときに彼のiPodにこの新旧盤が入っていて、彼は旧盤が好みだと書かれていた。なんか、彼らしいような気がする。私は、まだそれほど聴き込んでいないのでどちらがいいかわからない。新旧の録音とも絶対的な名盤と言われている。旧盤はグールド最初の録音で、新盤は人生最期に近い録音で、ゴルドベルグ変奏曲が最終曲でアリアに戻るように、因縁めいたものを感じてしまう。

しっぽりと落ち着いて聴いていたら、突然の全力疾走が始まる。光のなかの全力疾走という気がする。バッハは眠りのために書いたという曲だが、この盤を聴くと全く眠れない、覚醒してしまう盤だ。