久しぶりに村野藤吾が設計した宝塚市役所を訪れる機会があった。
何年振りかの往訪だった。
それにしても、プロポーションの端正さ。
最近はプロポーションに打たれるような建築は少ない。
ブルネレスキ、アルベルティ、ミケランジェロ・・・・その頃は、プロポーションが重要だったと思うのだけれど。
武庫川を望む外部空間も心地いい。
村野藤吾は、建具の魔術師。
こんな手の込んだ建具なかなか見れない。プロポーションといい、職人技の造り込みといい。
一番上部の排煙窓も開け放たれているところがあり、日々大切に使っているのだなあと考えさせられる。
内部のホールも好きだったのだが、改修されて、残念な感じになっている。
宝塚には、あと村野藤吾設計のカトリック教会があったな、早く見に行かねば。
過去記事
村野藤吾は建築の巨人だ。
大体、モダニズム建築と、日本伝統の数奇屋建築を同時進行で設計する。なんて、イズムが骨に染みている欧米の建築家からすると考えられない。驚愕だろう。いや迎賓館改修など西洋伝統建築までいける。時に日生劇場であこや貝を散らし、歌舞伎座で唐破風をつなげて、連続唐破風にしてしまう、感性の爆発があった。
唐津で生まれ、早稲田で学び、宝塚で長年暮らした村野藤吾は1984年宝塚で生を終えた。享年93歳。死の前日までバリバリの現役だった。
最近聴いた曲。
竹内まりやさんのプラスティック・ラブ。以前タワーで、アナログ盤を見かけて、素敵なジャケットと思い、聴いてみました。