テレビでやたらと平成特集なので、なにか私も書いてみようということで、
「平成、私と音盤。」
ちなみに私は、平成の御世にクラシック音楽に興味を持ち、
日々聴いているものの、
いつまでたってもクラヲタまで行かない。
そうゆう者です。
全ては、この盤から始まった。
サー・サイモン・ラトル指揮、ベルリンフィルのマーラー交響曲第5番。
ハンス・シャロン設計のベルリン・フィルを見学した時に、お土産を買った一枚。
シャロンのベルリン・フィルがどーんと背景に写っているので、それだけの理由で買った。
買っただけで、聴くこともなく放置。
この時は、その後、音盤を求め続けることになろうとは、思う由もなかった。
初めて、クラシック音楽がいいと思ったのはこの曲。
ベートーベン、交響曲第9番合唱付。カラヤン指揮、ベルリンフィル。
最初はとにかくカラヤンとベルリンフィルがいいのだろうということで聴いていた。
3回くりかえし聴いて初めてすごいと思った。
クラシック音楽が好きになると、やはりベートーベンの9つのシンフォニーを全て聴いてみたくなる。当時はEMIから出ていたラトル指揮、ウィーンフィルの全集を求める。
程なく、前述のマーラーの5番もお気になり、アダージェットとロンドを繰り返し、聴いていた。
ブラームスを初めて好きになったのも、カラヤン、ベルリンフィルだったか。
人それぞれだけど、
私の場合は、1→4→3→2。
まあ、よくあるパターンですかね。
とにかく、このころは仕事が終わって、タワー難波に行くのが楽しかった。
クラ売り場は広かったし、夜遅くまで営業していた。
敬愛する作曲家バッハに開眼したのは、この盤だったか。
2台のヴァイオリンのための協奏曲にノックアウトされて、CDにレーザー光線を照射しまくった。
最近、LPを入手した。
クラシック音楽を聴いてみたいという、導火線は私の場合は村上春樹の小説なのだと思う。海辺のカフカで繰り返し、描写されるベトベンの大公。
室内楽への入口となった。
ヒストリカル音源に目覚めたのは、これだったか。
第6楽章「告別」に酔いしれた。
いくら録音が古くとも、音の解像度は高くなくても、音楽は生きている。
そういえば、この曲ライヴできいてないなあ。
オペラというものは、女の人がキーキーと高い声で歌うもので一生聴くことはないだろうと思っていたが、ヴェルディの椿姫ではまった。
コルトバスの情感豊かなヴィオレッタが素晴らしく、第2幕のラストはただただ涙。
伝説とかしたスカラ座の公演だ。
最初、序曲を聴いた時は、なんてひどい音質だ、金返せと思ったけど、
カラスの演技を聴いていると、もう納得、金払います。
デ・ステファノのヴィオレッタに札束投げつける感がただものではない。
知識として、聴き通すのに15時間もかかるものは聴いてられるか、ばかやろー、と思っていたけど。クラシック音楽の解説本を読んでいたら、避けては通れないわけで、シャローのDVDを見たりして、徐々にこの音楽の気持ちよさにはまる。
我慢を重ねると、深い感動が待っていた。
最初に聴いたのは、クナ、じゃなくて、当時話題になっていたカイルベルト指揮1955年バイロイド公演の全集を求めた。
意を決して、西梅田、大阪駅前第一ビル地下のワルツ堂に買いに行った記憶がある。
それにしても良かったなワルツ堂。
レーベル別にまとめられていて、見やすかった。
バッハが1挺のヴァイオリンで描く小宇宙。
無伴奏ヴァイオリンのソナタとパルティータは、仕事がストレスフルな時期によく聴いていた。私はパールマンさんが刷り込み盤。
毎年、暑い時におフランス音楽でも聴こうかと思うけれど、なかなか開眼しません。
ショパンも避けては通れないので、ツィマーマンのピアノ、弾き振り、ポーランド祝祭管弦楽団のピアノ協奏曲。
最近、アニメ版のピアノの森を見ていたこともあり、第1番のいろいろな演奏を聴きまくっていた。来年、ショパンコンクールなのか。
夕暮れにこうゆう曲聴いていると、もうたまらんです。
バッハのマタイ受難曲。まさか、教徒でないのに宗教曲を聴くことになろうとは。
私の刷り込み盤は、リヒターじゃなくて、ヘレヴェッヘさんです。
ただ、ただ美しいマタイ。。。
きりがないのでこの辺で。
最近は、Apple Musicで聴いているけど、実態がないのがものたりないなあと思ってます。