フェスティバルホールにマーラー作曲 交響曲第2番 復活を聴きに行ってきた。オーケストラは大阪フィル、指揮は尾高さんだ。ソプラノ森谷真理さん、メゾソプラノ加納悦子さんに合唱は大阪フィル合奏団だ。
大阪フィルの2代目の大植さんが就任したときに振った復活がテレビで放映されて、それを見て生復活を聴こうと思い、今になってしまった。結構時間が経ってしまった。
ライブに行ってみて良かった。この交響曲は体感する音楽だ。第5楽章の中盤から、マーラーワールド全開で、アドレナリンが分泌される。ブルックナーは音の大伽藍だが、マーラーは音の大博覧会もしくは納涼花火大会だ。ライブで見ると奏者が出たり、入ったりして忙しく、わちゃわちゃしている。激しい曲想の中にも一瞬時の進みが遅くなり、柔らかい光がさすような瞬間がおとづれる。こうゆう時にマーラーはいいよなあとしみじみ感じ入る。
終盤の熱演に圧倒された。やっぱりこの曲のド・ラストはとんでもない破壊力がある。オケ・声楽・合唱が一丸となった音圧にさらされていると、「私は生きるために死ぬ そうお前は甦えるのだ」あたりから理性が吹っ飛んでしまう。
大熱演だった。ライブに行ってみて良かった。この交響曲はやっぱりライブだ。ライブがはねた後の帰り道が気持ちよかった。