バッハ〜インベンション

1ヶ月もブログの更新をしていなかった・・・。更新が滞りがちだったのは、太陽がまぶしかったからと言う訳ではなく、クラオタ・ライフが低調だったからです。部屋に漂うねっとりとした湿気を考えると、アンプの電源を入れるとさらに不快指数が上がりそうで、湿度が70%ぐらいあると、電気製品ショートするんじゃないかとか、いやそんな事ないだろうとか言っている間に月日が経ちました。アンプですが、世の中にはA級アンプなんて恐ろしい代物もある訳で、このA級アンプの電源をつけようものなら、まさにそこは修行場の様になると思われ、リスナーはまるで護摩壇に立ち向かう修行僧のようです。エアコンで部屋をキンキンに冷やして、A級アンプに灯をともすと、化石燃料を燃やしてタービンまわして作った貴重な電気で冷やした部屋の中に強烈な熱源があることになり、なんだかもう訳が分かりません。

脱線してしまいました。今日は久しぶりにコンポ(A級アンプじゃないですよ)で音楽を聴いていました。今日の暑さと湿気では、音が分厚いのはしんどく、小編成のを選びます。今日はバッハのインベンションとシンフォニアを繰り返し、繰り返し聴いておりました。ピアニストはテッパンのグルードさんであります。最新録音と比べると音は古いかもしれないけど、そんなことは関係ない。ヒストリカル脳からすると充分現代的録音です。我が道を行くグルードさんが弾く、何とも説得力のある演奏。短調の曲がずしと胸に刺さってきます。ココロがざわわとしているときは、バッハのピアノ曲はほんとにいいと思います。おすすめです。余談:グルードさんの逸話も楽しめる小沢征爾さんと村上春樹さんの対談集が今年の新潮文庫の100冊に選ばれている。新潮文庫の100冊ということは、中高生が読んだりしちゃったりするんだろうか。これは、クラシック音楽に興味が出る中高生も増えるってことかな。クラオタの裾野を広げるという事ではとてもいいことだと思います。