びわ湖ホールに行った。びわ湖ホールは、2年前のニュルンベルグのマイスタージンガー以来だ。本日は阪哲朗指揮、京都市交響楽団のコルンゴルド 死の都だ。

本日は曇りや雨。比叡山は霧の中だが、それもまたよし。この世とあの世の境界が曖昧になるような。
コルンゴルドが作曲した死の都は、以前クラオタさんのブログの記事を読んで、みたいなと思っていた。
幕が開くと、一昔前前の映画音楽を聴くかの様な耳馴染みのある音楽だ。指揮者の阪さんと京響の創り出す音楽は、ツボを押さえていてひたすら心地良い。オケの音量は結構大きかったが、それをものともしないマリエッタ木下さんの歌唱が素晴らしい。パウル役のテノールの人は声が伸びきってない感じだった。
このオペラは、1920年代に、第1次世界大戦後に大きな共感を持って、聴衆に迎えられたという。喪失から立ち直ってゆく、渋いハッピーエンドが当時の人々に刺さったのであろうか。私といえば、印象に残ったのは、第2幕ラストのマリエッタにパウルがひれ伏すシーンだろうか。木下さんの声量とオケが重なって、なんだかドキドキしました。

さて、公演終われば腹が減る。もやに覆われる京都駅で降りて、たかばしの新福菜館に行きました。

黒くて一見濃そうに見えるが、食べやすいんですよね。