第九

フロイデ!

今年も12月なので、年末定番ベートーベンの第九を聴いてみた。何年か前、突然第九にはまってしまい、いたく感動し、それ以降クラシックを聴き続けている。家でテンシュテッドさんロンドンフィルさんのライブ盤をなんとか探し出した。1985年9月ロイヤル・アルバートホール。

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」(ヘガンデル/ホジソン/ティアー/ハウエル/ロンドン・フィル/テンシュテット)(1985)

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」(ヘガンデル/ホジソン/ティアー/ハウエル/ロンドン・フィル/テンシュテット)(1985)

なんとも暖かい第九の演奏だなと思った。人間讃歌。血が通っている。録音の効果もあるんだろうか。それにしても、第3楽章のこの陶酔する感じはなんだ。音楽の進め方ゆるめ方なんか絶妙であう。奇麗な調べの中にも、炎がめらめらとしている感じがしますよ。リピートしたい。第3楽章は天上の音楽とか言われるけれども、至ってなっとく、反論いっさいありませんという感じである。有名な合唱が導入される第4楽章、するどい切り込みで始まる。ソリストも合唱もオケもパワー全開で、完全燃焼。そう、この交響曲は完全燃焼こそがふさわしい。ロイヤルアルバートホールに居合わせた観客は、とんでもない演奏を聴いてしまった。うらやましい限りです。

今年は第九の演奏会に行こうと思っている。去年は行かずに1年の区切りという感じがしなかった。動画はメータさんの第九です。2011年4月10日東京文化会館NHK交響楽団東日本大震災チャリティーコンサート。震災でうなだれている日本に来て勇気づけてくれた。メータはんは漢や。G線上のアリアの後に演奏された第九。感動的な演奏です。