イギリスの国民投票は、私の予想としては、なんやかんやあっても残留で落ち着くのではないかと思っていたのだけど、離脱に決まったということで衝撃を受けた。イギリスは長い低迷の時を経て、金融という魔法の杖で、経済が強くなったと思っていたのだが、実態はグローバル資本主義で利益を享受していたのはごく一部の人だけだったということだろうか。
昨日はがっつりと音楽を聴く時間があったため、自分にとっての無人島の一箱を取り出した。EMIのマーラー全集ボックス。例年のこの時期とくらべると湿気が少ない、空気もひんやりしている。マーラーのシンフォニーを聴いても暑苦しくないかもしれない。そもそも、セミがじーじーと泣き出すとマーラーの気分ではなくなる。夏場の間隙をぬってマーラーを聴く。
そのマーラーの交響曲の中でもがっつり、がっつりした交響曲第8番を聴いた。テンシュテッド指揮、ロンドン・フィルハーモニック・オーケストラ。第1部はまさに音楽の大伽藍。第2部はオーケストラ付き声楽という印象があるのだけど、しっくり聴かせます。名演奏です。
くそ長い曲なので、第1部だけ貼っておこう。
Klaus Tennstedt & London Philharmonic Orchestra: Mahler's Symphony no.8 Part I 1991 (live)