喜べ、声を上げよ、その日々を称えよ・・・なう

バッハの音楽は喜怒哀楽がはっきりしていると日頃思っている。カンタータは1曲の中に喜怒哀楽のそれぞれの感情がしっかり入っていると思っている。だけど喜楽だけなのがクリスマス・オラトリオかな。なにせ祝祭の曲なのでハッピー感が満載。これを聴きに紅葉真っ盛りの神戸へ、バッハ・コレギウム・ジャパンBCJ)公演に行きました。

松陰女学院のチャペルでBCJの演奏を聴くのはとてもぜいたくな感じ。250人ほど入れる可愛らしい空間。サントリーホールとかシンフォニーホールとかに比べたらとてもとても空間はこじんまりしている。こじんまりしているけれど残響は豊か。バロックバイオリンのソロ演奏もとても迫力あって聞こえる。この場所で世界トップレベルのバッハ演奏が聴けるんだ。
チャペルでのコンサートだから、ホワイエとかありませんよ。クロークとかありませんよ。広場があって、チャペルがあって、いきなりコンサート会場に入る。そっけない気もするけど、これはこれで潔くていいです。昔むかしから教会でのコンサートはこうゆう感じで、ずうぅと長い間やってきたんだ。
第1部冒頭の合唱とても素晴らしかった。ナイスな旋律、躍動感のある演奏。やってやるぞこんちくしょうという感じがした。思うんだけど、クリオラはアリアよりは合唱の印象がつよいような気がする。あと好きなのは、第2部最初の方のコーラルーキリストの放つ光は新しい時代の夜明けになること。久々にバッハのコンサートだったが、やっぱりこれだな〜と思ってしまう。トランペットの鮮烈な響き、このリズム、からだに染み付いている。明日からまたなんとかなるだろうやっていけるさ。バッハに接するたびにそんなことを想うのです。

動画はガーディナーさんのクリオラです。