ワーグナー〜ジークフリート@びわ湖

1週間前のびわ湖は、春の兆しで、遊歩道を行く人々も気持ちが軽やかに見える。オオバンちゃんも水面にぷかぷかと浮いて、ときどき潜水しては水草を食べている。人々もところどころに腰をおろしては、ぼおっと時を過ごしている。ぼーっと。。。こうゆう気持ちの良い日はいいライブが体験出来そうな気分。f:id:andaantee:20190302211940j:image

びわ湖ホールに、ワーグナー作曲の楽劇ジークフリートに行って来た。関西では、貴重なワーグナー公演。本公演は、私にとっては、人生初の生ジークフリートだ。

5時間の公演が、終わって、結論から言うと行って良かった。

めちゃ、良かった。

 

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ジークフリートは、冒頭から延々と男声のパートが続くので、ソプラノボイスが好きな私としては、さびしいところがあるのだけど。

ワーグナーの美しい音楽は香り立ち、聞き入ってしまう。

だが、やはり、しかし、ブリュンヒルデが登場してからの、ジークフリートとのラブ・シーンは最強だ。

ブリュンヒルデの目覚めは、ほんとに快眠・快起きという音楽だし。

ブリュンヒルデジークフリートに、あなたの母が身ごもっていた時から知っているのというところには、不覚にもウルっと来てしまう。

恐れ・とまどい。ジークフリート牧歌のやさしい旋律も素晴らしい。

二人の障壁がなくなって、からの、怒涛のクライマックスは、それはもう、べたな演出とも相まって、この恋の無敵感は、大塚愛さくらんぼ並みのレベルだ。(そのぐらい無敵ということが言いたい)

 

今でこそ、いろいろなエンターテーメントがあるが、こんなもの、140年前に観せられた観客は、腰を抜かしたであろう。

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とはいえ、観客はこのラストを見るために会場に足を運ぶのだろう。

ジークフリートはどラストの高揚感と爽快感がはんぱない。

ニーベルングの他の楽劇を考えると、

序夜 ラインの黄金は神々の決意表明という感じで終演する。

第1夜 ワルキューレは、父と娘の別れ。しんみりと終わる。お父さんにとって共感できるシーンであろう。

第2夜 神々の黄昏は、物語の総括。神々が滅んでいく、滅びの美しさが感じられる。

 

演奏が進むにつれ、歌手も演奏も熱を帯びてくる。

長時間の演奏、お疲れ様でした!

ゆっくり、休んでください。

(もう、休んでいるか)

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 いいライブが聴けたので、来週からの世知辛い仕事も頑張ろうという気がしておりました。

 

いちおう、過去ログ。

andaantee.hatenablog.com

 

andaantee.hatenablog.com

 

今年のラーメンは、原広司設計の京都駅ビルラーメン横丁で、ますたにのラーメンを頂く。以前、岡崎のお店でもいただいたことがあった。おいしかったです。

 

美味しいもの、バルビローリのRシュトラウス・英雄の生涯

 ある休日のランチに、おいしいものを食べた。

北新地シャンパン食堂の豚バラのロティソースシャルキュティエール、舌がつりそう。

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これは、出て来た途端に、自分の好みだなあと思って、すぐにスマホのカメラを向けた。

ピクルスから滲み出てきたと思われる。

爽やかなソースがたまらんでした。

 

さて、音盤ライフですが、

音盤というより、最近はApple music から推薦される音楽を、

ただただ主体性なく聴いている。

主体性なく聴いているので、わざわざブログまで起こそうと思わないものも多く。

しかも、これは音盤ではなく、データだし。

今、自分で音盤に主体性を持とうとしたら、ディスクユニオンに行ってLPを仕入れてこないといけないかもしれない。

今日聴いていたのはApple musicに上がっていた「初めてのバルビローリ」というプレイリストの中に入っていたRシュトラウス英雄の生涯

Symphony No 6

Symphony No 6

 

好みであるバルビローリの音楽はすばらしく、楽しめました。

 

  

 

 

 

ブルックス・ブラザーズのポロカラーシャツ白

 お題「愛用しているもの」

仕事用のシャツに、ブルックス・ブラザーズのポロカラーシャツを買い足した。

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これは、定番の間違いのないやつです。

今も別にポロカラーシャツを愛用しているが、

週1回、5年着て、ようやくへたってきたという、なんという耐久力。

着心地もとても好みです。

ちょっとお高いが、これだけもてばいいんじゃないかという気がする。

お店で青シャツや柄物も眺めていたが、

私はここのシャツはどうしても白が綺麗だなと思ってしまう。

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今回は、スリムなフィットのミラノフィットにしてみた。

着てみると、ぴったりという感じ。

しかし、これ以上太るのはだめだなあ。

 

ブルックス・ブラザーズのポロカラーは、有名な話だが、世にあるボタンダウンシャツの元祖。確か、何代目かが、イギリスにいってた時にポロ競技の選手の襟を見ている時にひらめいたとか。検索するとうじゃうじゃ出てくる。

 

ブルックス・ブラザーズのシャツがいいよというのは、松浦弥太郎さんのこのエッセイで知ったかな。上質なシャツ着て、気持ちをしゃきりしようという内容だったと思う。この本読んで、靴がすきになったり、なかなか罪つくりな一冊。

 ブルックス・ブラザーズなるものを知ったのは、この本だったか。

確か主人公がお金がなくて、手持ちの衣服はおじさんからプレゼントされたブルックス・ブラザーズのスーツ1着のみ、よれよれになっても着ているという設定だった。

ムーン・パレス (新潮文庫)

ムーン・パレス (新潮文庫)

 

 

白シャツゲットしたので、働かねば。 

 

今日、聴いた音楽。

 プッチーニラ・ボエームハイライト盤。

コンロン指揮、フランス国立管弦楽団、ヘンドリクス、カレーラスの演奏で。

この間、らららクラシックでボエームやってて、聴きたくなったということです。

 

ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。

ピアノ:ツィメルマン小沢征爾指揮、ボストン・シンフォニー。

間違いのない名盤。

 

 

 

 

 

ショスタコーヴィチ〜交響曲第5番革命

地下鉄の駅をおりると、大阪国際女子マラソンのポスターが貼ってあった。

漫画家とコラボしたポスターで、なかなかいいポスターだなと思う。

東京オリンピックも迫ってきたって感じがしますね。

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1月も忙しくなることが決定で、しょうしょうささくれだった気分。

こんな時はショスタコの革命がいい感じ。

分裂的で、振り回されるような。

ここのところはイヤホンで音楽を聴いていたけれど、ワイヤレスヘッドホンを手に入れてからは、音の広がりがすごいので、交響曲を聴くのが楽しいなとなってます。

 今日はバーンスタイン指揮、ニューヨークフィル・フィルハーモニックの演奏でした。

Shostakovich: Symphony Nos. 5 & 9

Shostakovich: Symphony Nos. 5 & 9

 

 

ksisgsktyryrな、過ぎ去りし日々に聴いてた音盤

去年、秋から年末にかけて、ksisgsktyryrな時期に、すきま時間に聴いていた音盤です。

クラシック音楽は、日々息抜き、いや生き抜く糧です。

 

ベートーヴェン : 弦楽四重奏曲第12番&第14番

ベートーヴェン : 弦楽四重奏曲第12番&第14番

 

ベートーベンの弦楽四重奏曲第14番。アルハンベルクのおっちゃん達で、よく、聴いていました。

打ち合わせに向かう時に、電車の中で良く聴いていたような。

心が落ち着くんです。

流石にベートーベンのカルテットの中でも傑作と言われるだけあって、聴き飽きません。

 

 シューベルト弦楽四重奏曲、ロサムンデと死と乙女。アルハンベルクのおっちゃん達です。よく聴いてました。

弦楽四重奏曲の中でも傑作とされるだけに、聴きごたえあります。

特に両曲共、第2楽章が好み。

しかし、死と乙女って、どこらへんが死で、どこらへんが乙女なんでしょうか。

 

 ハイドンの五度と皇帝と日の出です。

皇帝はさすがに、第2楽章がドイツの国家に使われているだけあって、名曲です。

また、アルハンベルクのおっちゃん達

なんだか、室内楽ばっかりだ。

 

Plays Bach: Violin Sonata

Plays Bach: Violin Sonata

 

ヒラリーハーンさんのバッハ無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ。

これも、良く聴いていた。

十何ねん前のソニー盤と合わせて、バッハの無伴奏が完結。

ソナタの1番は集中力を高めたい時によく聴いている。

 

オペラ座の夜

オペラ座の夜

 

映画が大ヒットしているということで、見たくなり、見に行きました。

やっぱり、ラストのライブエイドのシーンが圧巻でしたね。

クイーンは、リアルタイムではRadio Ga Ga や I want to break free ぐらいの時聴いていました。MTV全盛の時ですね。

なので、クイーンは、Radio Ga Ga の人たちという刷り込みだったのですが、

学生時代の友人がクイーン好きで、

彼が下宿していた木賃アパートに4人ほど集まり、

このオペラ座の夜をCDラジカセでかけてくれました。

その時、4人でオペラ座の夜の最初から最後まで、

ほとんど話をせず、

聴き通したのを覚えております。

アルバムの最初から、ボヘミアン・ラプソディ、God Save the Queenに至るまで、

一つの絵巻物のようで、

クィーンってこんなに凄かったのかと、

認識を改めたのを覚えております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カルロス・クライバーのニューイヤー・コンサート

今週のお題「2019年の抱負」

新年明けまして、おめでとうございます。

皆様にとって、いい年でありますように。

 

秋から年末にかけて、ksisgsktyryrな日々で、更新できす。

久しぶりの更新となりました。

ksisgsktyryrな日々でも、クラシック音楽は、日々生き抜く糧になっております。

隙間時間でなんやかんや聴いていました。

今年の正月休みはおかげさまでゆっくり。

マリアカラスのドキュメンタリー映画を見たり。

gaga.ne.jp

これは。

いままで見たことがない。

映像がなんやかんやありました。

資料として、興味ぶかい。

 

いま、うめきたでやってる木下大サーカスを見たり。

食ったり、飲んだり。

 

さてさて、この正月休みに長い間、懸案だったワイヤレスヘッドホンを手に入れて、

ことしもクラ聴くぞ、と、意気込んでおります。

ぜんぜん、聞いてる範囲が広がらない、深くならないですが。。。

 

今年の初聴きは、カルロス・クライバー指揮、ウィーンフィルニューイヤーコンサート、1992年。

なんのひねりもないベタな選択ですが。

マーラー交響曲でも聴こうかなと思ったが、気をとりなおして、このニューイヤーコンサートの絶対的名盤を手に取りました。

これは、クラを聴き始めた時に、ガイドブックを見て、買ったんです。

しばらく、ウィンナーワルツを聴く気分ではなかったが、今日ながら作業で聴いていたら、クライバーの推進力、まぬけなラッパ、ウィーンフィルジークフェラインでの響き、なんといってもこの幸福感

いいなあと思った。

正月ぐらい幸福感に 包まれたっていいじゃないか。

 私はこの中でもヨーゼフ・シュトラウス「天体の音楽」というやつが、気に入っております。終盤、華やかになるところが、特に気に入っております。


ワルツ《天体の音楽》(Josefシュトラウス)

 

今年の抱負。

今年のほうふ。。。

まあ、趣味的なところで言えば、もうちょっとライブに行きたいですかね。

去年も年始にいってたと思いますが。

 

あと、ライカM4を使う時間がなく、もうちょっと使う機会を増やしたい。

このままでは、防湿庫にライカを入れて、ときとぎとりだしては、にまにま眺める人になってしまいそう。

 

 

 

 

 

疲れたら温泉

有馬温泉に行ってきた。

阪急梅田駅にあるバスターミナルから有馬温泉行きにお乗り、1時間バスに揺られて、爆睡して目が覚めたら、そこは山深い温泉地だった。

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有馬温泉のある神戸市近辺には、火山がない。

でも、古代から有名な温泉地が続いているのは、なぜだろう。

ずっと疑問だったが、以前、ブラタモリを見たときに疑問が解けた。

有馬の湯は遥か地中深く、プレートがマントルに沈み込むところから来ているのだ。

有馬の湯は元は海水。600万年の時をかけて、60km真下の地球の深部から湧き上がってくる。(ブラタモリ情報)

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有馬の湯の特徴は鉄分が多い。塩分濃度高い。炭酸。

鉄分が多い湯は、地上に出てくると酸化して、茶褐色になる。

金泉と呼ばれる。

私は、以前金泉は泥水なんじゃないか。ありがたがるものだろうかと思っていたが、泥水ではなかった。どろどろ感はない。失礼しました。金泉に入ってみると、とても皮膚に良さそうだ。古代から、この湯に入るために、皇族・権力者・民衆が押し寄せたんだな。

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坂のある街は面白い。暮らすのは大変だろうけど。

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 湯泉神社。ぽつぽつとカップルがやってきては、参道を上がっていく、いい風景でありました。

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 味のあるお店も多いなと、こちらの土産物屋さんは、江戸時代から続いているお店だった。

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どことなく、レトロなものがはまるのも、温泉街のいいところ。

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有馬温泉名物、有馬サイダーだ。その昔、炭酸水を飲む習慣がなかったことは、毒水と言われていたそうだ。その炭酸水の価値を見つけたのは、結局、神戸にやってきた西洋人で、炭酸水を飲む習慣が広がっていったという。これは、炭酸強めで、甘さ控えめ、さっぱりといただける。

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帰りはロープウエーに乗って六甲山の南側に出てから、帰ることにした。ロープウエーの対向車とすれ違う時、思いっきり、手を振ってしまったよ。なんで、こうゆう時、手を振ってしまうのだろう。ぼーっと。。。。

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六甲山に登ると、神戸と大阪を俯瞰できる。人類が成し遂げた建築で最高高さのブルジュ・ハリファより高い地点からの俯瞰だ。写真では不明瞭な感じだが、実際にみると迫力がある。冬の空気が澄んだ日なら、泉州の南の端まで綺麗に見えるだろう。

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 風の教会が公開されていたので、見せて頂く。安藤忠雄の初期の名作、光の教会、水の教会、風の教会は教会3部作と言われる。大阪・茨城の光の教会と、神戸・六甲の風の教会はみたので、あとは北海道・ニセコの水の教会。。。コンプリートしたいですねえ。

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なんかおしゃまな工事現場があるなあ。特にユンボの置き方がなあ。と思っていたら、これはアート作品でした。

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山頂から下るのは、ケーブルカーで、これに10分も乗れば、神戸市灘区の市街地に着く、六甲山頂や有馬温泉とはまったく関係ない、日常の世界で、ああ帰ってきたなと思うのであった。

 

おわり