1週間前のびわ湖は、春の兆しで、遊歩道を行く人々も気持ちが軽やかに見える。オオバンちゃんも水面にぷかぷかと浮いて、ときどき潜水しては水草を食べている。人々もところどころに腰をおろしては、ぼおっと時を過ごしている。ぼーっと。。。こうゆう気持ちの良い日はいいライブが体験出来そうな気分。
びわ湖ホールに、ワーグナー作曲の楽劇ジークフリートに行って来た。関西では、貴重なワーグナー公演。本公演は、私にとっては、人生初の生ジークフリートだ。
5時間の公演が、終わって、結論から言うと行って良かった。
めちゃ、良かった。
ジークフリートは、冒頭から延々と男声のパートが続くので、ソプラノボイスが好きな私としては、さびしいところがあるのだけど。
ワーグナーの美しい音楽は香り立ち、聞き入ってしまう。
だが、やはり、しかし、ブリュンヒルデが登場してからの、ジークフリートとのラブ・シーンは最強だ。
ブリュンヒルデの目覚めは、ほんとに快眠・快起きという音楽だし。
ブリュンヒルデがジークフリートに、あなたの母が身ごもっていた時から知っているのというところには、不覚にもウルっと来てしまう。
恐れ・とまどい。ジークフリート牧歌のやさしい旋律も素晴らしい。
二人の障壁がなくなって、からの、怒涛のクライマックスは、それはもう、べたな演出とも相まって、この恋の無敵感は、大塚愛のさくらんぼ並みのレベルだ。(そのぐらい無敵ということが言いたい)
今でこそ、いろいろなエンターテーメントがあるが、こんなもの、140年前に観せられた観客は、腰を抜かしたであろう。
とはいえ、観客はこのラストを見るために会場に足を運ぶのだろう。
ジークフリートはどラストの高揚感と爽快感がはんぱない。
ニーベルングの他の楽劇を考えると、
序夜 ラインの黄金は神々の決意表明という感じで終演する。
第1夜 ワルキューレは、父と娘の別れ。しんみりと終わる。お父さんにとって共感できるシーンであろう。
第2夜 神々の黄昏は、物語の総括。神々が滅んでいく、滅びの美しさが感じられる。
演奏が進むにつれ、歌手も演奏も熱を帯びてくる。
長時間の演奏、お疲れ様でした!
ゆっくり、休んでください。
(もう、休んでいるか)
いいライブが聴けたので、来週からの世知辛い仕事も頑張ろうという気がしておりました。
いちおう、過去ログ。
今年のラーメンは、原広司設計の京都駅ビルのラーメン横丁で、ますたにのラーメンを頂く。以前、岡崎のお店でもいただいたことがあった。おいしかったです。