福田美術館に行ってきた。
この美術館は嵐山の渡月橋の至近という、素晴らしい場所に位置している。嵐山は平日に行くと9割がインバウンドだが、この美術館に入ると日本人が9割となる。
展示は伊藤若冲を中心としていた。若冲というと鶏のカラーの精密画というイメージがあるが、モノクロの絵も多いのだなと思った。若冲は実家が八百屋で、果物の絵巻物が展示されており、人気をはくしていた。私はその横にあった伏見から大坂 天満橋への川下りの絵巻ものに見入ってしまう。淀、枚方、鳥飼、源八橋、天満橋、昔の情景を堪能した。
この美術館でぜひとも行ってみたかったのは、カフェだ。渡月橋が特等席で見える。水盤の庭園とも調和していて、趣がある。
コーヒーをいただいた。
福田美術館はこぢんまりした美術館で、見終わってもそれほど疲れない。そのあと、ランチは嵐山の新渡月さんでいただいた。こちらのうどんはもちもちしている。おだしもとても上品である。
腹ごなしに嵯峨野をゆく、茅葺きの屋根に人力車、一昔前の日本の風情だ。
嵯峨鳥居本の伝統的建造物群保存地区までくる。このへんまでくると、インバウンドは少ないのではと予想していたが、ここまできてもインバウンドが圧倒的に多い。みなさん色々と下調べしてくるのだろう。
あだしの念仏寺に立ちよった。集められた無数の墓石がなんとも言えない感情を引き起こす。
鳥居本までくると、茶屋があったので、休憩。人力車は坂の上のこんなところまで来るのか。
茶屋で、抹茶と桜餅をいただいた。餅が柔らかくて、とても美味であった。
いい気分転換になりました。