ツゥーランドット〜リセウ

以前から、ヨーロッパのオペラハウスに行きたいと思っていた。

今年の秋にスペインに旅行した時に、バルセロナ・リセウ劇場に行くことができた。

演目はプッチーニのツゥーランドット、オケはリセウ管弦楽団、タイトルロールを歌うのはイレーネ・テオリン。

図らずも、テオリンさんのツゥーランドットは、7月にびわ湖で聴いたのだが。

ちなみに、7月にびわ湖で聴いたバルセロナ響は、この日はラファエル・モネオが設計した最新式コンサートホール、ラウディトリでラフマニノフPC2のコンサートだった。

f:id:andaantee:20191214183901j:plain

クロム通りを埋め尽くすバナー

バルセロナの街を歩くと、ツゥーランドットの宣伝バナーが目に付きテンション上がる。

f:id:andaantee:20191214184114j:plain

リセウ劇場は、ホテルが林立するランブラス通りに面し、観光客にも行きやすい。

f:id:andaantee:20191214184416j:plain

10月10日 開演20:00主演23:00、ヨーロッパのオペラは開演時間が遅いですね。開演前のエントランスはいい雰囲気に。

f:id:andaantee:20191214184643j:plain

テオリンさんの姫ポスター。しかし、これはサイバーな姫だな。

この後、入場時に手荷物のX線検査がありました。カメラを入れた大きめのショルダーバックを持っていたのですが、バックが大きいとX線検査が必要です。100年以上前の話になるが、リセウでは爆弾テロも起きている。こうゆう手荷物検査があると、ヨーロッパの劇場だといちいち感動する。

f:id:andaantee:20191214192144j:plain

映える写真を撮って、SNSにあげるのは世界共通だな。

こうゆうとこに行くと、服装どうしようとか考えるが、男性はジャケット着とけばなんとかなる感じ。私は、紺ジャケ、チノパン、いちおう革靴ということでデッキシューズ、そしてボウタイをつけていった。少々、ちぐはぐだがまあしゃーない。

f:id:andaantee:20191214193554j:plain

ホール、これは開演前だが、幕間は人がごった返しシャンパンを飲んでた。

f:id:andaantee:20191214194604j:plain

いいですねえ。舞台の額縁(プロセニアム)の縦横比は、縦が大きく、やっぱりヨーロッパの劇場だな、と感慨が。

f:id:andaantee:20191222013033j:plain
f:id:andaantee:20191214201643j:plain

 

f:id:andaantee:20191214201806j:plain

しかし、予約した席から見るとこんな感じ。視界がかなりけられる。この席で87ユーロだったと思う。字幕モニターは1階はカタールニャ語、スペイン語、英語だったはず。その他の席の字幕モニターはカタールニャ語のみ、スペインなのにスペイン語すらないとは、ハードルが高い。

 

舞台が始まると。演出のAleuさんは映像作家の人のようで、サイバーな舞台が繰り広げられていた。画像で見るとこんな感じ。

f:id:andaantee:20191222005643j:plain
f:id:andaantee:20191222010222j:plain
私の席からはよく見えないのであるが

出演者がスマートグラスのようなものをつけていたり、ネオンぽい発光帯を身につけていたり、とにかくサイバーな舞台であった。昔の中国というより、銀河系のどこかの星の未来の話のようである。大団円はみんなで衣服を脱いでもろ肌になるという感じであった。むろん女性は肌色のシャツを着ている。肝心の演奏はなぜかはっきりと残っていなくて、指揮者のPonsさんは地元の人で、堅実な演奏をしていたと思う。歌手はカラフさん、リューさんが印象に残っている。

私の目の前の人がやたら、iPhoneで、舞台をビデオ撮影していて、気になった。日本なら係員の人が来て、退場になると思うのだが、どうなんですかねえ。でも、こちらではカーテンコールの撮影はオッケーみたいで、せっかくなんで、観光記念にとデジカメのISOを目一杯あげて撮影しました。

f:id:andaantee:20191222011804j:plain
f:id:andaantee:20191222011825j:plain
リューさんブラバ、カラフさんブラぼ

f:id:andaantee:20191222011941j:plain

テオリンさんセンターで、最後のカーテンコール

終演23:00と遅いのであるが、宵っ張りの国なので、街はまだまだこれからという感じであった。ただ、この街はスリの密度は世界最高水準なので、ホテルへの帰り道それは気をつけた。終演後雪崩のように、メトロのリセウ駅へ吸い込まれていく人々が印象的だった。


公演期間中はカタールニャ独立のデモで、空港への道路が閉鎖されたり、市内各所閉鎖されたり、大変だったんじゃないだろうか。とにかく無事無事、公演が終わったようでよかったです。

f:id:andaantee:20191222012947j:plain




 

 

最後に個人的な防備のキャストなど

Conductor:Josep Pons

Stage director and video:Franc Aleu

2019/10/10

Turandot Irene Theorin     

Emperor Altoum  Chris Merritt

Timur  Alexander Vinogradov

Calaf   Jorge de Leon     

Liù   Ermonela Jaho

Ping   Toni Marsol

Pang  Francisco Vas

Pong  Mikeldi Atxalandabaso