ユリア・クルプのシューベルト〜君はわが憩い

連日、ニュースやらワイドショーで取り上げられる佐村河内問題ですが、がっくしです。佐村河内氏にはがっくし、がっくし、ほんまにがっくしです。今や発売中止になりました交響曲第1番のどラストを改めて聴いていましたが、いいんですね。いつの日か作曲者名が変わって、この曲が表に出てくることはあるのでしょうか。

さて、元祖クラヲタことあらえびす氏の本をぼちぼちと読んでいるのですが、ユリア・クルプさんというソプラノ歌手の盤の話が印象に残りました。クラヲタのゴッドファーザーあらえびすと娘さんの思い出の曲が、ユリア・クルプのシューベルト「野ばら」。そして、娘さんを亡くして、大きな喪失感の中で聴く盤がクルプの歌うシューベルトでありました。音楽というのは、そのときの思い出がわき上がってくるもんでありますね。
早速、クルプさんを配信サービスで聴いてみましたが、柔らかい声で包まれる感じがしますわ。私が気に入ったのはDu bist die Ruh(君は我が思い)。しみじみとした曲ですね。なんと録音は1915年、大正4年、今から99年前のことなのに、この録音のクルプの艶といったら。