大阪の淀屋橋です。市役所があり、銀行とか生命保険会社が立ち並ぶところです。ここの地下鉄の駅の壁がしばらく前にひっぺがされて、内装をやりかえるのかなあと思っていた。ところがいつまでたっても工場が始まる様子なし。半年以上もそのまま。さては市長変わったんで、 工事が凍結されたんかいなと思ってた。ちょっとは工事のお金が浮くもんね。駅の壁は荒々しいコンクリートがむき出しのまま。
淀屋橋駅は御堂筋線の開通当初からある駅で、開通が1933年だからこのコンクリートは80年ぐらいなのかな。それにしてはしっかりしたコンクリートです。この駅は日本の近代建築150選(DOCOMOMO150)に選ばれているんですね。淀屋橋の近くは大きな川も流れているし、当時は工事が難しかったのが容易に想像できる。周囲のビルが傾くほどの難工事だった?らしい。ビルを傾かせてまで工事するってどんなだ。そういった苦労があったからこそ、近代建築150に選ばれているのだろう。
この荒々しいコンクリートも、ずっと見ているうちに見慣れてきた。そのうち停車位置がペインティングで書かれる。なんともあじがある。
そのうちに駅名まで、コンクリの壁に貼られる。バックライトは無いけれど、電気を使わないエコサイン。こんな手のこんだことしてくるので、もうこれでええやん。いいんじゃね。とおもっていた。
ら、反対側のホームにスタッドが建ち始めていた。やっぱり普通に工事するのか。すこし落胆してしまった。
ちなみにDOCOMOMO150はhttp://ja.wikipedia.org/wiki/日本におけるDOCOMOMO100選を見るとわかるんだけど、近代建築の傑作がずらり、はずれなしの感涙ものの建築群です・・・