ニュルンベルクのマイスタージンガー〜びわ湖

 3年ぶりの生オペラ、いや楽劇でいえば、びわ湖リングのジークフリード以来の4年ぶりだ。沼尻さんも今年でワーグナー主要10作品完走ということで、これは行かなければと思った。

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 今回は、セミステージ形式だ。オケがステージ上に乗るわけなので、ワーグナーの楽劇はこんなに多くの奏者がオーケストラピット詰め込まれていたんだなと驚く。ピットの中にいたら、肘とか当たりそうだな。

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 あまり予習もせず、初めて鑑賞したが、めちゃくちゃ時間の長い楽劇だ。休憩除いて5時間、第3幕だけで、2時間20分。第3幕だけで映画1本分だ。この第3幕の熱量がすごかった。クライマックスに向かって、歌手も、オケも、それをドライブする指揮者沼尻さんの集中力が頂点に向かっていった。ライブはやっぱり素晴らしいというのを痛感した公演だった。脚本として、大ドイツ的な終わり方にはびっくりしたのだけど。

 沼尻さんがびわ湖ホールの芸術監督が契約完了になるようで、もらったパンフレットに今までの公演の写真がついていた。思うと、今まであれこれ見に行ったなあと思い出す。ワーグナーの生楽劇に接することができたのは、沼尻さんのおかげだ。関西でワーグナーって、他はして無いし。。。たいへんお疲れさまでした。感謝を申し上げたい。