タワーでぼーっとしていたら、キングレコードの朝比奈隆大フィルのワーグナー名演集というのが目に入って、手に入れて聴いていました。ワーグナーの神々の黄昏の最初の方のシーン。ジークフリートのラインへの旅。テンポゆったりゆったりでした。やっぱり、歌手入りが好みだなあと思い、クナッパーツブッシュの神々の黄昏を引っ張り出す。
- アーティスト: Hans Knappertsbusch
- 出版社/メーカー: Andromeda
- メディア: CD
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動画は歌ありませんが、クナさんです。雑感というか、読書感想文
朝比奈さんのワーグナーを手に取ったのは、「オーケストラ、それは我なり」という朝比奈さんの評伝をちょうど読んでいたので、注意が行ったのです。歴史にifを想像しても仕方ないのだけど、もし朝比奈さんが阪急電鉄のサラリーマン生活に満足していたら、大フィルは無かったんじゃないかな。NHK大阪局のお偉いさんと衝突しなかったら、やっぱり無かったと思う。満州ハルビンでもしソ連軍に見つかっていたら、かなり難しかったと思う。ハルビンに侵攻してきた師団は、ベルリンを陥落させたロコソフスキーの部隊だ。長年に渡る凄惨な戦闘で、もはや理性もふっとんだ人たちだったので、難しかったと思う。そんなこんなの幸運な偶然を経て、戦後の焼け野原に立ち上がった関西交響楽団のちの大フィルは、今ここにきて正念場となってしまった・・・