ショスタコーヴィチ〜交響曲第7番レニングラード

寒い日が続きます。昔は三寒四温といって、寒い季節にも日和があったような気がするが、今は寒気団がはりついていてずっと寒い。といっても氷点下まではいっていないし、地域によってはもっつと寒いところもある訳で、寒い寒いを連呼している訳にもいきません。
 寒い日になぜか聞きたくなるのが、ショスタコの大曲レニングラード。今日はバルシャイはん指揮のこれを聴いていました。この箱今は値が上がったけど、前はもっと恐ろしく安かった記憶がある。@200ぐらいだったと思う。

ショスタコーヴィチ:交響曲全集 (Shostakovish: Symphonies)

ショスタコーヴィチ:交響曲全集 (Shostakovish: Symphonies)

 レニングラードはやはり、第2次世界大戦のレニングラード包囲の中で、作曲されたということで印象づけられた。ドイツ軍による包囲が1941年9月から、曲の完成が12月。物資・食料が少ない中よく筆がおれなかったものだ。ショスタコは7番を彼の故郷レニングラードに捧げた。初演が1942年3月クイビシェフという街で。レニングラード初演が1942年8月。完全包囲のレニングラードに特別機で総譜が届けられた。なんと・・・。演奏会当日は、戦線司令官のゴヴォロフがドイツ軍侵入を阻止するために、軍事作戦を発動。成功し、ドイツ軍の侵入は止まった。なにそれ。戦争というのはいろいろと異常である。
 私が演奏会に言ってる時は、命取られる心配なんてこれっぽっちもない。なんとか軍が攻めてくるとか思い当たらない。気をもむと言えば、隣の人鞄の中の飴ちゃん取ろうとしてまさぐっているけどうるさいなとか、ああブラボー早いな、もっと静寂に浸っていたいのにとかである。平和です。平和はなんて素晴らしい。

 CMやアニメでも使われていた第1楽章の行進曲。平原の遠い彼方からドイツ軍がひたひたと迫ってくる様子が分かる。はじめはのんきにひょうきんに、だんだん荒々しく凶暴に。ひたすら同じメロディーを繰り返す。ボレロじゃないけど繰り返しがくせになります。第3楽章のアダージョがお気に入り。主題は祈らずにはおられない音楽か、だんだん勇ましくなるけど敬虔な音楽に戻る。第4楽章。偉大な勝利の楽章。 少々騒々しくも終了。レニングラードは守られた。この演奏しか聴いた事無いけど。いい録音だと思う。

厳冬ちょう雑感
・ちなみにレニングラードいや、今の名前で言うところのサンクトペテルブルグの今の気温は、スマホで確認したところ−17度であった!
ショスタコはさらに省略して、タコとかいわれる。だから曲がタコ5とかタコ8とかいわれる。でも私は「なにやってんだよこのタコ」のタコを思い出して。タコってなかなか言えない。「タコは包囲戦の中でタコ7を作曲した。タコはこの交響曲レニングラードに捧げた。」とかやったら印象が変わると思う。STKビッチとかいってみようか。