マーラー〜私はこの世に忘れられ

大阪では十日戎が始まりましたが、
特に行く訳でもなく、家で寝転びながら音楽を聴いています。

買ったまま放置してあるCDのボックスセットから去年発売されたEMIのマーラー全集を引っ張りだして聴いてみました。これはだいぶん以前に、買ったもののクレンペラー指揮の交響曲第2番を聴いたのみで、放置状態だった。

このボックスセットが出た時、よく宣伝してたけど、
マーラー5つのリュッケルトの詩による歌曲より「私はこの世に忘れられ」が
オーケストラ版、ピアノ伴奏版が交互にえんえんと続くという内容で、
こうゆう企画はボックスセットしか出来ないのでしょう。

歌詞(日本語訳)を検索してみたのですが、
なんとも鬱々とした感じです。
〜今まで無為な時間を費やしてきた〜っていうのは、ぐさっと来ましたが
それから続く、この世との決別、一人で生きていくんだってのは、
そういう気持ちになることもあるけど、そこまで達観できないなあ。
とにかく鬱々となる詩。
エヴァンゲリオンの最後の方のような感じ。
ドイツ語が分からなくて良かった。
でも、名曲です。こころにぽっかりと穴があいたときはこの曲をループで聴いてしまいそう。

CDでは、フィッシャー・ディースカウ、ピアノ伴奏バレンボイムの分が気に入りました。
いかにも消え入っていきそうなかんじが。

動画は結構最近の映像と思いますけど、コジェナー独唱の「私はこの世に忘れられ」です。