ベニスに死す〜アダージェット

ある日の朝、難波駅の本屋さんで、眠い目でぼーっと本を眺めていた。トーマス・マンベニスに死すが平積みされている。えええ。なんでこんな渋いのが平積みなんだと思い、いっきに目がさめてしまった。何でも映画が近日公開だとか。40年も前の映画が全国で公開されるってすごい事だ。

マーラー生誕150年でヴィスコンティ没後35年か。メモリアルイヤーということなんだろう。この映画はだいぶ前に一回見た。しばらく前にブログでも書いたけどマーラー交響曲第5番第4楽章アダージェットがながれる。特にプロローグの朝もやの中にベニスの街が現れる映像がすごい印象的なんである。そして映画の中でもアダージェットがひたすら流れる。これでもかというぐらいに流れる。

映画の内容はある妻子もあるおっちゃん(マーラーをモチーフにしていると思われる)が美少年に惹かれ、理性が吹っ飛ぶという、あれれな内容なのだ。40年前は無かった言葉だけど、現代では単なるストーカーなんだな。映画のプロローグ。字幕の後にベニスの街が現れるシーンだったと思う。

映画で思い出したんだが、最近ほんと映画見てない。オペラを映画館でやる奴とかは時々いくけど。2時間程度画面を見続けるのがなぜかしんどくなってきている。でもエヴァンゲリヲンQは見に行こうと思っている。