Met〜ロベルト・デヴェリュー

怒髪天を衝く エリザベス女王

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朝から梅田の街に出動し、Metライブビューイングに行ってきました。ドニセッティのロベルト・デヴェリュー。大盛況でした。チューダー朝3部作と言われる前2作を見ていたので、コンプリートしたく見てきました。ストーリーはソープオペラ。恋人(ロベルト・デヴェリュー)に裏切られたエリザベス1世が激怒。ロベルト・デヴェリューが公爵夫人と不倫していたのが分かって、女王と公爵が激怒。修羅場。修羅場。激怒。激怒。激怒。
 
憤懣やるかたなし
 
エリザベス女王を歌ったラドヴァノフスキーさん。ただただ凄かった。これは酷なんじゃないかと思うぐらい、ハイテンションなシーンが続く。猜疑心、嫉妬、ブチ切れ、やけのやんぱち、見てるほうがはらはらする。カーテンコールでは完全燃焼で、憑き物がおちた様だった。
 
ネットで調べたけど、実際はエリザベス女王は結構我慢強かったようだ。ロベルト・デヴェリューはかっこよくて国民にも人気があったよう。でも、その人気で勘違し、謀反に走ったようだ。
 
見てる間考えていたのだけど、貴族っていうのは王さんに対して反乱を起こす例が多いけど、なんでそんなことするのだろう。歴史を紐解くと、貴族が王に反乱を企てても、なかなか成功はしない。大抵は事前に発覚して鎮圧される。もうちょっとリスクヘッジをちゃんとしないと。それでも権力を指向するものが反乱をやめられないのは、さがなのか。