ツゥーランドット〜リセウ
以前から、ヨーロッパのオペラハウスに行きたいと思っていた。
今年の秋にスペインに旅行した時に、バルセロナ・リセウ劇場に行くことができた。
演目はプッチーニのツゥーランドット、オケはリセウ管弦楽団、タイトルロールを歌うのはイレーネ・テオリン。
図らずも、テオリンさんのツゥーランドットは、7月にびわ湖で聴いたのだが。
ちなみに、7月にびわ湖で聴いたバルセロナ響は、この日はラファエル・モネオが設計した最新式コンサートホール、ラウディトリでラフマニノフPC2のコンサートだった。
バルセロナの街を歩くと、ツゥーランドットの宣伝バナーが目に付きテンション上がる。
リセウ劇場は、ホテルが林立するランブラス通りに面し、観光客にも行きやすい。
10月10日 開演20:00主演23:00、ヨーロッパのオペラは開演時間が遅いですね。開演前のエントランスはいい雰囲気に。
テオリンさんの姫ポスター。しかし、これはサイバーな姫だな。
この後、入場時に手荷物のX線検査がありました。カメラを入れた大きめのショルダーバックを持っていたのですが、バックが大きいとX線検査が必要です。100年以上前の話になるが、リセウでは爆弾テロも起きている。こうゆう手荷物検査があると、ヨーロッパの劇場だといちいち感動する。
映える写真を撮って、SNSにあげるのは世界共通だな。
こうゆうとこに行くと、服装どうしようとか考えるが、男性はジャケット着とけばなんとかなる感じ。私は、紺ジャケ、チノパン、いちおう革靴ということでデッキシューズ、そしてボウタイをつけていった。少々、ちぐはぐだがまあしゃーない。
ホール、これは開演前だが、幕間は人がごった返しシャンパンを飲んでた。
いいですねえ。舞台の額縁(プロセニアム)の縦横比は、縦が大きく、やっぱりヨーロッパの劇場だな、と感慨が。
しかし、予約した席から見るとこんな感じ。視界がかなりけられる。この席で87ユーロだったと思う。字幕モニターは1階はカタールニャ語、スペイン語、英語だったはず。その他の席の字幕モニターはカタールニャ語のみ、スペインなのにスペイン語すらないとは、ハードルが高い。
舞台が始まると。演出のAleuさんは映像作家の人のようで、サイバーな舞台が繰り広げられていた。画像で見るとこんな感じ。
出演者がスマートグラスのようなものをつけていたり、ネオンぽい発光帯を身につけていたり、とにかくサイバーな舞台であった。昔の中国というより、銀河系のどこかの星の未来の話のようである。大団円はみんなで衣服を脱いでもろ肌になるという感じであった。むろん女性は肌色のシャツを着ている。肝心の演奏はなぜかはっきりと残っていなくて、指揮者のPonsさんは地元の人で、堅実な演奏をしていたと思う。歌手はカラフさん、リューさんが印象に残っている。
私の目の前の人がやたら、iPhoneで、舞台をビデオ撮影していて、気になった。日本なら係員の人が来て、退場になると思うのだが、どうなんですかねえ。でも、こちらではカーテンコールの撮影はオッケーみたいで、せっかくなんで、観光記念にとデジカメのISOを目一杯あげて撮影しました。
終演23:00と遅いのであるが、宵っ張りの国なので、街はまだまだこれからという感じであった。ただ、この街はスリの密度は世界最高水準なので、ホテルへの帰り道それは気をつけた。終演後雪崩のように、メトロのリセウ駅へ吸い込まれていく人々が印象的だった。
公演期間中はカタールニャ独立のデモで、空港への道路が閉鎖されたり、市内各所閉鎖されたり、大変だったんじゃないだろうか。とにかく無事無事、公演が終わったようでよかったです。
最後に個人的な防備のキャストなど
Conductor:Josep Pons
Stage director and video:Franc Aleu
2019/10/10
Turandot Irene Theorin
Emperor Altoum Chris Merritt
Timur Alexander Vinogradov
Calaf Jorge de Leon
Liù Ermonela Jaho
Ping Toni Marsol
Pang Francisco Vas
Pong Mikeldi Atxalandabaso
ツゥーランドット〜びわ湖
もう、かなり前の話になるけれど、投稿。あれは7月だったのかあ。
雨ばかり降っていた7月の末 、びわ湖ホールへプッチーニ作曲のオペラ、ツゥーランドットを見に行った。私にとっては、初生ツゥーランドットだ。
オケのバルセロナ響は、以前大植さんが音楽監督やってたし、勝手に親近感を持っている。オペラの得意な大野さんの指揮も楽しみであった。テオリンさんの歌も楽しみだ。
イレーネ・テオリンの咆哮がホールに響いた時、噂に違わぬ迫力だ。すごいなあと思った。だが、しばらくたったその時、質問1の所で、舞台照明真っ暗、字幕真っ暗。誘導灯の点滅ランプがチカチカしだした。テオリンさんも歌い続けるし、オケも真っ暗の中引き続けるけど、1分ほど経った時、さすがにおかしいということで、大野さんが止めた。地域一体で停電だった。ホールは非常電源が起動し、照明がついていたが、舞台照明・機構の電気容量までない。非常用発電とは、文字通り非常時の最低限の機能維持、ホールであれば避難用の照明を確保する程度であろう。
公演は中断。今まで芝居、コンサート、オペラと結構な機会ホールに行ってるけど、こんな経験は初めてだった。お客さんは、ロビーに移動して大人しく待っていた。皆おとなしかったのも、室内が蒸し暑くならなかったからだろう。非常用発電作動時も、冷風が降りてくるのを感じていたし、地域停電も10分ほどで復旧した。
70分後に再開。舞台上にスタッフが集結し、円陣を組み打ち合わせしている。演出は一部変更ということだった。舞台では、当初巨大な吊りものがあって、テオリンさんは吊り物の上で歌っていたけど、さすがに危険で撤収。歌手は平場に降りてきて、歌う。質問その1から再開した。いい所で停電があったし、演出は変更したし、歌手オケの集中力はどうなのか危惧したが、全くの杞憂だった。まさしく、プロ。
バルセロナ響の演奏は、とてもメリハリが効いていたと思う。歌手はやはり、タイトルロールのテオリンさんの存在感が、どっしりと文鎮のようになって、芝居を組み立てていた。リューは、、おいしい役だなあ。アクシデントに見舞われたが、皆さん集中力を切らさず、とてもいい舞台でした。ブラバー、ブラボー。
ディナーは、京都駅ビルのラーメン店へ。
徳島の有名店東大さんに行った。
ここ、徳島の店も行ってみたい。
日本センチュリー交響楽団応援タクシー
公私ともにドタバタしていて、近頃は全く更新できず。
7月にびわ湖で見たツゥーランドットも記事が書けていないありさま。
そんな中、今週会社の近くに止まってたタクシーのリアガラスに、
「日本センチュリー交響楽団応援タクシー」の紙が。
なんだ、これは。
調べてみると、
223台の大阪MKタクシーの中の1台がオーケストラタクシーで、
乗ると、日本センチュリー交響楽団の演奏する音楽が流れている!
乗ると飯森範親氏の指揮棒がご本尊のように鎮座している!!
運良くオーケストラタクシーに乗れると、定期公演のチケットが当たるかもしれない!!!
次は、11月4日からか。
街中を歩く時は注意しておこう。
私が、あれこれ書くより、リンクを貼ったほうが正確か。
大阪ミナミ
久しぶりにミナミを歩いた。
以前は道頓堀から徒歩圏内に住んでいたこともあり、毎日のように歩いていた街だけれど、
大阪の北のほうに居を移してからは、足が遠のいていた。
G20開催を控え、厳戒態勢の大阪なれど、
ミナミの空気感はどこかゆるやかで、
この空気感はミナミならではのもので、
これはいいもんだなと思った。
難波のカフェストリートの正面には、世界唯一の連続唐破風のデザインを誇っていた新歌舞伎座があった。この度、隈研吾デザインのホテルが、完成間近。低層部に連続唐破風は踏襲された。
道頓堀
私が毎日通過していた頃は、黒服がいっぱいいたものだが、ちなみにナンパはななめ45度ぐらいで行くのがいいらしい、ねぽりんという番組でやってた、山里おめでとう、今は観光客がいっぱいだ。
異彩を放っていた高松伸設計のキリンプラザは、解体され、今は何の変哲も無い商業ビルになってしまってさびしい。
5代目グリコ看板
5代目はLEDで、4代目はネオン。
以前の看板を知る者としては、ネオン管の光の方が官能に直撃して、迫力あったなあ。しかし、今はエコを意識する時代だし、そもそもネオン管って作られていたとしても高価だろう。
フレーミングされた看板。
ブランド路面店のショーケースで見つけたデッキシューズ。なんか、この革質、フォルム、醸し出す雰囲気、これはパラブーツだろうか。
写真には撮らなかったけど、建て替え中の大丸心斎橋店本館はいい感じになって来ていた。
こちらは、秋オープン。
好きで仕方がなかった、ヴォーリス設計のかつての本館からどのようになるか?
楽しみです。
奈良〜大神神社・飛鳥
GWに奈良に行ってきた。
今回のお目あては、前から行きたかった大神神社(おおみわじんじゃ)。
ご神体は山という、日本最古ともいわれる神社だ。
参道は原始林を進む。森林の空気感が心地よい。
以前、ぼーっとしてたら叱責されるTV番組で見たが、この森林のフレッシュな空気感は木々が発する毒によるものだそうだ。木が細菌から身を守るために発する毒素なんだそうだ。もちろん、その毒は微弱のため、人体には何の影響もない。
お祈りするところ。
本殿はあくまで三輪山なので、拝殿と呼ばれている。
天皇即位を祝う記帳を受け付けていたので、記帳させていただいた。
ご神体の三輪山は、許可をもらえば登山できるらしいけれど、このGWは御代替りに伴う特別警戒のため、立ち入り禁止になっていた。
展望台から大和国原(やまとくにはら)を望む。
ここから、見える山々は多分、万葉集にも歌われているのだろう。
コンクリート造りのマンションなどを脳内Photoshopで消しゴムして、古代人が見たであろう、風景を想像してみる。
ご神体の三輪山。
三輪素麺の産地だけあって、この辺りの道を歩いているとそうめん工場だらけだ。
幹線道路を歩き歩き、三輪山本のレストランでそうめんと柿の葉すしをおいしく頂いた。
直販所には、直径0.3mmのそうめんも売っていた。
0.3mmのそうめんはめちゃめちゃ細い。
昔製図用で使っていた製図用の社ペン芯が0.3mmだった。
ミツビシやぺんてるの芯と同じ細さとは、食べたらどんな食感なんだろうか。
レストランは大盛況だった。
JRの万葉まほろば線の巻向駅から橿原神宮・飛鳥方面に向かう。
「まきむく」とは、味のある駅名だ。
懐かしい感じの列車がやってきた。
鉄ちゃん気分で撮ってみた。
橿原神宮で参拝したあとに飛鳥に向かった。
バスに揺られ石舞台古墳に向かう。
牧歌的な風景を見ていると、
かつてここが都で、
蘇我氏・中大兄皇子など様々な権力闘争が繰り広げられた地とは、信じがたい。
びわ湖ホールにオペラを見に行くときに、ホールホワイエから大津京の方が見えるので、壬申の乱のことを考えてしまう。当事者である天武天皇の陵も飛鳥にありますし。
強者どもの夢の跡。
石舞台古墳の前の広場、ここは気持ちいいですね。
こんな感じで、皆思い思いのときを過ごしている。