グリーク〜ピアノ協奏曲

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八軒屋から望む風景。水辺のビル群の風景は、大阪で好きな景色です。画面中央部に写っているフェスティバルタワーも2期目が完成間近のよう。ツインタワーが計画だおれでなく、現実のものとなったのはよかったです。中之島やこの八軒屋は、水辺を散策できる遊歩道やカフェも整備されて、この辺をぶらぶら散歩するのも楽しいんじゃないでしょうか。基本オフィス街なので、土日に散歩すると混んでなくて幸せになれると思います。賑やかな道頓堀もいいけれど、そういえば、来週は天神祭・・・大阪に長年住んでおきながら天神祭には、まだ行ったことはないです。
 
今日はグリークのピアノ協奏曲を聴いておりました。リヒテルさんのピアノで。手持ちでは少ないSACDハイブリッド盤であります。なんともロマンチックな一大コンチェルトですね。動画でも聴いておりました。アリス・サラ・オットさんのものを添付しておこう。
 
 

山に夢中

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書店で雑誌を手にとって、読んでみた。老舗の登山雑誌。日本の山特集を組んでいて、ふむふむと読んでみた。8月11日が山の日になるということで、盛り上がっているようだ。私と言えば、山の日と言われてもふーんと思っていただけで、あまり感慨はなかったのだけど。盛り上がっているコミュニティは盛り上がっているのだなあ。まあ、休みの日が増えるのは嬉しいことです。
 
日本の登山史の記事を読んでいたのだけれど、大正時代に登山ブームがあったようで、その時の登山着を興味深く見ていた。男性の格好は想像の範囲内だったが、当時の山ガールは、セーラー服にズボンはいて運動靴を履く、水筒をタスキ掛けに、金剛杖。山でこうゆう子に出会ったら、かなりインパクトがあるので、びっくりするな。
 
近頃は登山に関するマンガや、本を読んでいた。
例えばしばらく前に公開された映画の漫画版。
神々の山嶺 文庫版 コミック 全5巻完結セット (集英社文庫―コミック版)

神々の山嶺 文庫版 コミック 全5巻完結セット (集英社文庫―コミック版)

 

 この漫画の主人公のモデルについて書かれたノンフィクション。

狼は帰らず―アルピニスト・森田勝の生と死 (中公文庫)

狼は帰らず―アルピニスト・森田勝の生と死 (中公文庫)

 

 

今時はネットでエベレストに登った人のブログなんてのも簡単に読めるのですね。しかし、冬期にアルプスやヒマラヤを登るというのは、とんでもなく過酷な世界です。私なんて春に六甲山登るのもしんどかったのに。
どんなに実績のある有名クライマーでも、すこし足を踏み外せば、何百メートルも滑落したり、雪山は雪崩遭難も多いし、生きて生還するのは運頼みなのだなあと思う。その老舗の登山雑誌を読んでいても、有名クライマーの遭難について追悼特集をしていたりして、ほんとガチな世界だと驚嘆した。私たちは文明に守られた心地よい世界にいるけど、むきだしの自然に死と隣り合わせの世界。なぜ、山に登るのか。そんなにしてまで。
 
・岩壁を登るのに1日で上りきれないときは、崖のちょっとした平場で簡単なテントをはって夜を過ごすことを知った。ビバークというらしい。高いところで足がすくむ(ぞわぞわとなる)私には絶対無理である。
・絶対に山に登ることはないと思う私でも、いいなあと思ったのは、大自然の中で食べること。リュックにしょって運んで、8000m峰の登山で食べるラ王、カレーはとても美味しそうである。桃の缶詰とか、そりゃもう、たまらん美味しいらしい。
・山ネタでブログを書くので、シュトラウスのアルプスでも聞かなあかんかと思ったけど、音数多いのは気分でないため、やめました。
 

バッハ〜無伴奏チェロ組曲

この休みに久しぶりに梅田をぶらついたのですが、まあ人の多いこと。バーゲン時期は人が多い。ヨドバシ、大丸と行ったけどどのフロアも人が溢れている。ここのところは、お客さんもアジア圏を中心としたいろんな国から来られていて、環太平洋的。時計売り場のカウンターは客も店員もお隣の国の方となっておりました。
 
大丸だけでも数多の服やがあるのに、梅田にはまだ阪急もグランフロントもある、あと地下街やら駅前ビルやらなんやらかんやら一体どれだけ服屋があるのか。これだけあって、やっていけるのはすごいことだなあ、と感心しておりました。

 

バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)

バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)

 

 

近頃はバッハの無伴奏チェロ組曲を聴いておりました。思えば無伴奏バヨリンはひたすら聞いていたけれど、チェロ組曲はそれほど聴いて無かったなあと。最近はチェロの胴鳴りを聴いているとたまらんです。鈴木秀美さんの演奏で聴いております。ハルモニア・ムンディの古楽ボックスに入っていたものです。
 
動画は別の方ですが、気に入っている部分なので、動画を貼っておこう。
今年の夏はフランス音楽に行くのはサジ投げて、古楽にいこうなかあと考える日々であります。フルートとか涼しげでよいかな。
 
 

プーランク〜3つのノヴェレッテ

梅雨の晴れ間で、いっきに気温が上がり、青々とした空を見ていると昼間にマーラーはもう聴けないなあといった感じでした。例年夏場はフランス音楽が涼しげでいいんじゃないかとひとりごちているものの、聞いてはいるもののそれほど馴染めず、毎年撃退されるを繰り返しております。
Piano Music Chamber Music

Piano Music Chamber Music

 

 今年はクラシック音楽のレンジを広げるべく、プーランクピアノ曲を聴いてみました。3つのノヴェレッテって曲。第2番のげんきな曲調は苦手ですが、第1番、第3番はしっとりして好みですねえ。動画を貼っておこう。

あっついなあと思いながらも、楽しく聞いていた曲たち。
キースジャレット ケルンコンサート 2c これが即興なんて信じられない、良い曲だなあ。
Playing for changeってアルバムからLove rescue me 元々U2の曲みたいですね。 
ガーシュイン ラプソディインブルー バーンスタインのどや指揮のソニーレーベル盤。
ジルベルトのゲッツ。ボサノバ・ジャズの名盤ですね。このアルバムが似合う季節になりました。

 

マーラー〜交響曲第8番

イギリスの国民投票は、私の予想としては、なんやかんやあっても残留で落ち着くのではないかと思っていたのだけど、離脱に決まったということで衝撃を受けた。イギリスは長い低迷の時を経て、金融という魔法の杖で、経済が強くなったと思っていたのだが、実態はグローバル資本主義で利益を享受していたのはごく一部の人だけだったということだろうか。

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昨日はがっつりと音楽を聴く時間があったため、自分にとっての無人島の一箱を取り出した。EMIのマーラー全集ボックス。例年のこの時期とくらべると湿気が少ない、空気もひんやりしている。マーラーのシンフォニーを聴いても暑苦しくないかもしれない。そもそも、セミがじーじーと泣き出すとマーラーの気分ではなくなる。夏場の間隙をぬってマーラーを聴く。
 
そのマーラー交響曲の中でもがっつり、がっつりした交響曲第8番を聴いた。テンシュテッド指揮、ロンドン・フィルハーモニック・オーケストラ。第1部はまさに音楽の大伽藍。第2部はオーケストラ付き声楽という印象があるのだけど、しっくり聴かせます。名演奏です。
 
くそ長い曲なので、第1部だけ貼っておこう。


Klaus Tennstedt & London Philharmonic Orchestra: Mahler's Symphony no.8 Part I 1991 (live)

ヘレン・メリルを聴きながら

自宅のベランダから外を見ていると、小鳥が何匹も飛んでいる。

比較的短い距離の同じルートを、何度も、何度も飛んでいる。
すこし、飛び方がたどたどしく、慣れてない感じがする。
 
鳥の巣立ちの時期で、飛ぶ練習をしているのだなあと思いました。
 
それにしても、激落しそうにみえても激落しないのはさすが鳥であります。
この鳥たちはどんな人生(鳥生というべきだ)を過ごすのでありましょうか。

 

helen merrill

helen merrill

 

 さてさて、今日は掃除をしながら、女性ジャズボーカルの大定番、ヘレン・メリルさんの代表的なアルバム「ヘレン・メリルウィズ・クリフォード・ブラウン」を聴いておりました。マイクにシャウトするジャケットが印象的。うちで使っているアンプは真空管トランジスタのハイブリッドなんで、この時代の録音が熱をおびた感じにいい塩梅で鳴ります。

 

このアルバムといえば、あの曲!が有名なんですけど、お気に入りは”Falling in Love with Love”という曲。ウキウキ感全開で万人ウケする曲じゃないでしょうか。


Helen Merrill with Quincy Jones Septet - Falling in Love with Love

 

ヒラリー・ハーンのリサイタル

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久しぶりに兵庫県立芸術文化センターに出動した。ヒラリー・ハーンさんのリサイタル。今回の日本ツアーはモーツァルト、バッハ、コープランド、現代曲と多彩だった。私はといえば、耳馴染みのある曲が好みで、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタK.379、これは出だしの曲調がとても好きであり、今日の演奏を聴いていても、何回かハッとさせられた。ハッとさせられるって、わて私的にどうゆうことかというと、瞬間的に頭の中に違う景色がぱあっと広がるような感じ。この感じが好きだから、音楽聴いているんです。(クスリをやってる訳じゃありません。)

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でも、バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番BWV.1005を聴いて、ハーンのバッハはいいなあと改めて思った。聴いているこっちの方が燃焼する。そんな、感じだった。すごく、演奏が難しい曲だなということが分かるけど、ハーンは難なく乗り越えていく。完璧にヴィヨーム(彼女のヴァイオリン)をドライブし、フーガを構築していく。テクニックがあるだけじゃなく、魂が込められている。ラルゴは本当にいい曲だと思う。魂の深淵。演奏を聴いて崖から突き落とされそうになる。9割がた埋まったホールの聴衆と一緒に崖から突き落とされそうになる。この感じはなんと言葉で表現すればいいのか分からない。
 
「音楽を言葉で表現するのは、建築をダンスで表現するようなもんだ」とかいう方もいたようですし、言葉で表現は難しいかと。そんなことを、夜中に彼女の18歳の時のデビューアルバムを聴きながら、しっぽりと考えておりました。
 
 
今後のコンサートの予定は今のところ白紙であります。暑くなってきたし、ガット弦のバヨリンとか、・・・フルートとか、・・古楽の小編成のやつ、・・・そんなんにしようかなと。