生涯で初めて撮り鉄してしまった。しかし、ガンダム世代の私としてはこんなものを見せつけられてしまっては撮らざるを得ない。私が日々利用している南海電車は大阪〜和歌山の南海道を爆走する私鉄である。何でも日本で最初の私鉄だそうだ。どちらかと言えば関西の中では地味なイメージがある様な気がする。そんな南海がやってくれた。難波と関西空港をつなぐ特急ラピートをネオ・ジオンバーションということで真っ赤っかにしてしまったのだw。こんな物を実現してしまうのは、南海の社内でガンダム世代が幅をきかせてきたからですかね。
素晴らしい赤の発色。赤は少し黒ずんだ赤じゃないと私は好きではない。ファンの多いシャー・ザクの赤は朱色がかっていて私はどうも。いやそんなことはどうでもいい。これはフル・フロンタルも驚愕する出来じゃないだろうかw。難波駅に停車していたのだが、だいたい廻りできゃっつきゃっつと言っているのはおっさん、おばさんばかりの様な気がする。大体小学中学ぐらいにサンライズ系のロボットアニメを見て来た感じかな。皆さん年取りましたね。だいたいこの世代は赤い何々に反応することが多い様な気がする。どうしても頭の中にシャー・ザクを連想してしまうのだろう。ガンンダム世代にとって赤といえばフェラーリでも労働組合でも旅団でも、ソ連の作曲家ショスタコービッチでもなくシャー専用のモビルスーツ群である。
このラピートは建築家の若林広幸氏がデザインしたんだけど、電車としては異形のデザインだ。特に先頭部分は曲面を多用していて、ジオン系のモビルスーツのデザインに通じるものがある。(解説すると地球連邦のガンダムをはじめとするモビルスーツは直線的なデザイン、ジオン系のモビルスーツは曲面を多用している。)これで、フロントガラスの部分にモノアイ(一つ目)があればさらにジオン度がますと思われる。
装甲板をイメージさせる黒シール。
ガンプラみたいなシール。
ラピートの扉は、電車としては珍しく、扉が車体の外に出て横にスライドするタイプで、コストがかかっているのである。扉とかそこここにジオンのマークが盛られている。
総力取材と言っておきながら、特急券を買って車内に入らなかったのである。ホームから撮ったのであるが、これはミネバ・ザビの専用席だと思われる。
気合いの入ったラッピングで夢中で写真を撮ってしまった。ジオンのモビルスーツ好きとしては満足であります。以前何かで読んだ時に、ガンダム関連のovaを作る時に、ジオン側で主人公を設定しても、スポンサーの許可がとれないと書いてました。どうしてもジオンは危険というイメージがある様なのです。ですので、ここまでジオンにこだわったラッピングは貴重だなあと思う次第です。(ちなみにこのネオ・ジオン版ラピートは期間限定です。)