ブルックス・ブラザーズのボタンダウンシャツです。このメーカーは1818年創業の老舗で、ボタンダウンシャツを初めて世に出した会社の様です。世界で初めてこれをデザインした、カタチや機能を与えたということに、私は非常に興味を持ってしまいます。そして、そうゆう物は独特の雰囲気があるんじゃないかと思っています。無論、人類は数多の問題を解決するために英知を結集して新しいものを作って行く訳ですが、私は過去にデザインされたものを見て、その時代の息吹を感じ、あれこれ想像するのが楽しいです。
好きなアップルのコンピューター。まあ考えてみれば、アップルもパッケージ化されたパーソナル・コンピューターを最初に世に出したメーカーな訳です。同じように、初めてこうゆうのをデザインした確立したというのを思いつくまま書き連ねてみます。中には間違いがあるかもしれません。
ベンツの自動車(世界最古の自動車メーカーのひとつ)、グラモフォンの円盤レコード、ファーバーカステルの6角形鉛筆、ペリカンの回転吸引式万年筆、カールツァイスのレンズ、ライカの35mm版レンジファインダーカメラ、ソニーのウォークマン、ソニーフィリップスのコンパクトディスク、JBLのモニタースピーカー、タンノイの同軸スピーカー、任天堂の携帯型ゲームコンソール、任天堂のアドベンチャー要素のあるアクションゲーム・スーパーマリオブラザーズ(ナムコのパックランドが先かもしんない)、マイクロソフトのBASICやエクセル、インテル4004から連綿と続くマイクロプロセッサ、道頓堀今井のきつねうどん、千とせの肉吸い、会津屋のたこ焼き。
発明された時期が古代に迄さかのぼる馬車や銃を発明したメーカーはさすがに分かりません。しかしながら、これらの最初期からのメーカーというのは独特なもんがあるんじゃないかと思っております。もちろん、今は地球規模の資本主義時代なので、変化が激しく、未来永劫に続くものは無いし、新しい勢力が出てきて活性化も必要です。(日本勢には踏ん張ってほしいです)
今時は姿を見ない円盤レコードも書き加えましたが、しかしエジソンがろう管に録音したのに対し、エミール・ベルリナーのグラモフォンは円盤に録音した。これは後々、SP盤やLP盤になり、CDやレーザーディスクもその応用と言えます。いえ、ハードディスクだって回転体だからベルリナーの応用と言ってしまっていいのかもしれません。そう考えるとグラモフォンが世に出した円盤レコードっちゅうのは、文明史的な転換点だったのかもしれません。歴史がエジソンのろう管じゃなく、ベルリナーの円盤を選択したことに感謝して、今日も音盤を聴こうと思います。(だって、ろう管ってめんどくさそうなんだもん。溶けそうだし。)