ひとりごと

 年の瀬になると思い出すことがある。あれはコロナ禍もようやく明けようとかという頃、所用で大阪駅中央口付近を足早に歩いている時だった。遠くの方で大きく独り言を言っているおじさんがいる。街中で聞く独り言なんて、たいていは罵詈雑言のたぐいが多く、身構えてしまった。しかし、所用に遅れそうだしまっすぐ行かなければならない。接近するとそれは独り言ではなかった。スキャットだった。スキャットマン・ジョンなみの完璧なスキャットだった。

 あるときに、コンビニに入ったら、店のレジに立っているおじさんがぶつぶつと小声で一人毎を行っている。店の店員が独り言なんて珍しいなあと思い近づいてみたら、あのお客さんは優しかったなということを、小声でつぶやいていて、暖かい気持ちになりました。

 

 本日、聴いた音楽 スキャットマン・ジョン スキャットマンズ・ワールド

Scatman's World