年末・年始と忙しい日々であったが、相変わらず、音楽を聴いていた。
その時、良く聴いていたのは、LP時代の名盤。
その音楽はどっしりゆったり。
何ものにも揺るがない。
構築的。
特に第4楽章の終盤で、雄大な旋律が展開され、感動的だ。
厳冬期に北国に出張した時、雪景色を眺めながら聴いていたらとてもはまった。
クレンペラーは、今までマーラーの復活、大地の歌ぐらいしか聞いていなかったが、構築的な音楽が今の私の心情にぴったりあうので、他にも聞いてみようかと思う。
ちなみに本人は女癖が非常に悪く、セクハラ常習犯だったそうだが。。。
Mendelssohn - Symphony n°3 "Scottish" - Philharmonia / Klemperer
38:28からの雄大な風景が見えてきそうな、旋律がたまらない。
スコットランドには、行ったことがないが、連想するものを列記。(記憶が劣化で、間違いもあるかもしれない。)
・ローマ帝国時代
ローマの軍団はブリテン島に侵攻した時に、イングランドには植民都市を建設したけれど、スコットランドは文明化できないと判断して、スコットランドとイングランドの国境に長城を作った。
生まれながらにしてスコットランド女王。一時はフランス王妃。美貌の女王にして、最後は処刑される。その悲劇性はオペラにもなった。
イングランドのエリザベス1世がライバル。
その昔、ジョジョの1部を読んだ私は、メアリーに対して処刑命令をだすエリザベス1世は許せんと思っていたけれど、年を経て、今はがまんの子、エリザベス1世派である。
・スコッチ・ウィスキー
スコットランドのもので一番好きなものといえばこれだろうか。
ワインは芳醇であるが、ウィスキーは冷徹な感じがして、そこがたまらなく好きだ。
銘柄には詳しくないが、好きな銘柄は何かと聞かれたら、ちょっと通っぽく聞こえるシングル・モルトを、ボウモアと答えることにしている。
・リン
唯一の英国王室御用達のオーディオメーカー。
金属加工の技術を持つ創業者が自分の納得出来るターンテーブルを作りたくて、創業した。だったと思う。その時作ったLP12は今もラインナップだ。
CD、アンプ、チューナーがひとつの躯体に収まったLINN CLASSIKは、以前導入しようか本気で悩んだことがある。
リンの製品は、ゴツくなく、デザイン・コンシャスで、カフェに置いてあっても、すごくはまりそうだなと思う。
グラスゴーにある工場はロイズ本社やパリのポンピドーセンターでおなじみのリチャード・ロジャースの設計。
・ツィード
爺さんになったら、ハリスツィードのジャケットが似合うようになっていたい。
野暮ったいところがいいなあと思う。
ゴムをクロスでサンドイッチにしたレインコート、人類の革新。でも、高い。
・チャールズ・レニー・マッキントッシュ
けんちく屋ならこちらのマッキントッシュか。グラスゴー美術学校の設計者。
彼のデザインしたラダーバック・チェアはほんと美しい。美しすぎて、椅子じゃないみたいだ。でも、座りごごちは悪そうである。
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