メシアン〜ツゥーランガリラ交響曲


JR大阪駅から福島駅へ出動。苦手なフランス現代物をなんとかせねば(?)と思い、大フィルの演奏会に出動です。オリヴィエ・メシアンの大作ツゥーランガリラ交響曲、指揮は井上道義さんであります。シンフォニー・ホールにつくなり、ステージの上に見慣れない異形のモノがあってテンションが上がる。オルガンの横にオーディオ・マニアが自作したかの様なスピーカーが2つ並んでいるんですけど、なんじゃ、こりゃ?調べてみたらオンド・マルトノという電子楽器(1928)だった。ぽわーん、ぴよーんという気の抜けた音が出てくるんだけど、ツゥーランガリラが始まっていきなり、オンド・マルトノが全開でぽわーん、ぴよーん、ぷよーん、ぱよーんという感じで大活躍する(関西人としてはのこぎりのあの楽器も連想する)。こんな楽器の入る交響曲は、普段聴いている曲の感じとはたいそう趣が違うのであります。
演奏会はすごい大迫力でブラボー・ブラボーでありました。演奏会前に予習していた時は、なんじゃこりゃと思い、ほどなく撃沈しておりました。しかし、ライブでは、いろんな楽器が入れ替わり立ち替わり目まぐるしく、見ていたら面白く、視覚的な演出がうまくなされた交響曲なんだなと思いあたる。
ステージ上を埋めつくす楽器のライブ上での迫力は相当のものです。この音楽のオーディオでの再生は無理なんじゃないか。たといリンやマークレヴィンソンの機器を使ったとしても無理なんじゃないかと思ったしだいであります。
一筋縄ではいかない、不思議な響きを持つ交響曲ですが、すかっと爽やかな感じがします。ビールでもなく、ラムネをぐいっと喉に押し込んでいる感じでしょうか。特に第5楽章の「星たちの血の喜悦」Joie du Sang des etoiles はキャッチーな旋律です。また、新しい世界が開けました。
ライブがはねたら、ラーメン人生JETのシンプル醤油ベースを堪能。ここ気に入りました。