バッハ〜カンタータ第80番


今年も残り後何日というのを気にするようになってきました。今年もいろいろライブに行ったなあと思い返していました。特に印象的だったのは、7月の大フィルのマーラー交響曲第9番。ライブがはねてから呆然としてよたよたと会場を後にしたのを覚えています。それと3月のライプチヒ聖トーマス教会合唱団、ゲヴァントハウス管弦楽団マタイ受難曲。バッハが住んでいた街からやった来たオケとバッハが働いていた教会からやってきた合唱団。本家の力を見せつけられてくやしい・・というか嬉しかったです。

そんなことを思い出し、Naxosの定額サービスで、ライプチヒ、聖トーマス教会を聴いておりました。私の好みのカンタータ第80番「我らの神は堅き砦」。この曲を始めて聴いたときはBCJ盤だったが、出だしの曲調が大層衝撃的で、なんだかぶっとんでいるなあ、バッハさんクスリでもやっているんじゃないかとか、失礼ながら思ってしまった。ロッチェさんのこの盤は大きく構えてゆったりと音楽を進めていくのだけど、それでもこの出だしはやっぱりぶっ飛んでいる感じはする。この曲はどうもサタンには負けないぜっ。戦うぜっ。って曲みたいだけど、ぶっ飛んでいるというよりは勇ましいという事みたいだ。

カンタータの何が好きって言われたら、アリアの愛らしさとでも答えるだろうか。バッハのアリアは音楽の玉手箱、人間の喜怒哀楽がぎゅうっと100%ジュースの様に濃縮されております。80番には、3つのアリアが配置されている。1つめはとっても軽快で、2つ目はソプラノのどっぷりと深刻なアリア、3つ目は平和なアリアでアルトとテノールのデュエット。これはとっても好みです。穏やかな気分になります。(歌詞は戦うゼッって感じの様です。)

ライプチヒではないですが、You tubeで聴いていた80番を途中までですが貼らせて下さい。