- アーティスト: Glenn Gould
- 出版社/メーカー: Sony BMG Kr
- 発売日: 2011
- メディア: CD
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バッハPC1(1958年)、若き日のグルードのほとばしる演奏。いろいろなことをいわれすぎた天才ではあるんだけど。私がグルードをすごいと思うのは、その間。間の取り方がやっぱり天才、独壇場で圧倒的、天上天下唯我独尊。
話は逸脱していくのではあるが、NHKの朝ドラのカーネーションで、主役のお父ちゃん役をしていた小林薫さんの演技が好きだった。小林薫は間が絶妙なのだ。「なんでや」という前の間、一瞬の間が絶妙なのだ。語られない時間のなんと重要な事か。
で、ベートーベンのPC5皇帝、うピアノの音がちょっと弱いような。録音のバランスが。オケをフューチャーしすぎ。グルードらしい個性もそんなに出ている訳ではないと思った。
また逸脱していくのであるが、現在超人気のビジネス書スティーヴジョブスで、グルードのバッハの記述があった。ゴルトベルグ変奏曲の新旧の録音について語っていたが、若い頃はほとばしる旧盤が好きだったが、年取ってからは深みのある新盤が好きになったみたい。ビジネスでは常に丸くなる事は無かったジョブスではあるが、こうゆう好みは丸くなったのかもしれない。
動画はグルード個性爆発の、バッハ、パルティータ。これは自宅なんだろうか。リラックスした雰囲気で、口ずさみながらピアノ弾いてる。曲の世界に没入している。この集中力。集中している人の顔ってきもちのいいもんだ。わたしもものをつくる一員としてみなわなければあかんと思っている。