オペラハウス日常のつづき

ブログのタイトルが建築屋〜うんぬんかんぬんなので、建築の記事。何ヶ月ぶりだろう。書いてみたくなったのは、建築家伊東豊雄さんデザインの台中オペラハウスのこと。オペラハウスはその街の顔みたいなもんなんで、デザインに気合いが入る訳であるが、この台中のオペラハウス。

えらく、気合いが入りすぎなんじゃないの。模型だけ見ると建築とは思えない形をしている。未来都市を描き出すアニメーターさんでもこの形はなかなかひねり出せないんじゃないか。コンセプトは、公園の中に建つらしいので、公園に散歩するついでに入り込んでいけるようなものを目指しているらしい。1階が開放されていて公園とつながっている。いわば、日常のつづきにあるオペラハウスらしい。しかしながら、オペラ見る人は高いチケット代を払っていく訳である。人々が期待しているのは非日常への期待感、高揚感ではないかな。わたしだって、大阪フィルの大地の歌とか、びわ湖ホールワーグナーが楽しみで日々なんとかやり過ごし、がんばっている訳である。やっぱり、ホールに向かうすがらは非日常の仕掛けが欲しいと思う。まあ、このかたちは、宇宙生命体のまゆみたいな形は充分非日常だとは思う。

同じ、伊東豊雄さんの建築。東京・高円寺に建つ座・高円寺。以前、いきました。黒テントを組んで芝居をやる劇団さんがあるけど、テントの形態を建築に持ち込んだのかな。

何にもないお寺の境内なんかに、突然黒テントが出現するのは、事件性があって面白いです。夜公演のときは、テントの中から何とも怪しげな光がこぼれたりして。そんな突拍子のなさ、意外性を表現したのでしょうか。芝居やってたので、ホールの中には入れませんでした。