ユーゴー先生〜レ・ミゼラブル

(もう、ネタバレいいよね) 

ユーゴー先生のレ・ミゼラブルを読了。電話をスマホにしてからろくすっぽ本を読んでいなかったが、久々に本読みました。名作は心の栄養ですね。面白かったんだけど、先生かなり筆が泳ぎがちで、もう至る所で脱線しておる。ジャン・バルジャンがさあこれからコゼットを救いにいくのだ。と思ったら、いきなりワーテルローの戦いにタイムスリップ、それからえんえんワーテルロー。この部分だけでも1冊小説できるんじゃないですか?
 以前、1回この本チャレンジしたことがありましたが、読んでもよんでもジャン・バルジャン出てこない。結局、冒頭のミリエル神父のところでリタイアと相成りました。今回はなんとか映画の余韻もあり乗り切ることが出来ました。
 ユーゴーバリケードの若者たちを擁護しているので、共和国派で、人類の進歩と博愛ってのを心情においていると思うのです。しかし、実生活では時の国王、ルイ・フィリップと仲良しだったりしたようです。だから、小説の中ではブルボン家の男ども(ルイ18世、シャルル10世)にはぼろくその評価なんだけど、ルイ・フィリップに対してはかなり手加減している感じです。
 バリケードが話のクライマックスです。1832年6月5日の暴動なんだけど、そのときの暴動の様子は映画よりスケールが大きいです。パリ市内に27のバリケードが乱立。市の1/3を暴徒側が掌握。政府は首都全軍3万の軍事力で事にあたります。政府の攻撃第1波で持ちこたえたバリケードは3つ。連隊の寝返りも特に起きなかった。この時、自分のバリケードで1/3の軍に対処せざるを得なくなったアンジョルラスは、最後を悟り仲間に伝えます。
 いやまあ、なんでこんな事かくんかと申しますと、映画版の最後にごっついバリケードが出てくるんですけど、つねづねありゃ一体なんなんだと思っていたのです。どうもあれは、1948年6月暴動の大バリケードらしい。高さ4階建て、幅数百メートルに渡るバリケード界の史上最高傑作。アンジョルラスの時代から16年、改良に改良を重ね、結実したのです。政府も鎮圧するのに相当苦労したらしいです。
 なにも無くても、毎日音楽は聴いています。小説の中で、マリウスとコゼットの結婚式の時にハイドン弦楽四重奏曲が奏でられています。ハイドンのカルテットはこれしか知らないので、これ聴いてました。皇帝です(ドイツ国歌ですが)。