テレマン〜カノン・ソナタ2番


中之島から土佐堀川にたたずむ住友ビルディングです。昔からの住友コンチェルンの本拠地。今は、金融業界の再編、自由経済は常に変化する世界なので、SUMITOMO MITSUI BANKING CORPORATIONと壁面に書かれております。威風堂々としてますね。近くでは鳩たちがぐったりと散乱して、私が近づいても動こうともしない、やる気のないモード。人間はパンツ一丁になれても、おれたちゃなれねーんだよ、やってらんねー、って所だろうか。

近くに用事があったついでに中之島ダイビルで開かれていた大阪クラシックの公演に立ち寄る。ダイビルのホールにフルートとヴァイオリンの音が響いておりました。やっぱり、なま音はいい。そりゃ、音楽専用ホールと違って音が響きすぎる気はするけれど、とてもきれいな音楽がホールを満たしていました。今日はバッハのマブダチ、テレマンのカノン・ソナタが響いておりました。この曲はなんだか、ホテルに泊まって朝起きてパンかじっていたら、流れてきそうな音楽だなあ。そういえば、テレマンってあまり聴いてなかった。バッハの時代には、テレマンヘンデルがスター作曲家で、バッハは名をなしていたが地味な存在だったと認識している。当時は有名になった息子達の父親として認識されていたとか、バッハのホーム、ライプツィヒで作曲家の人気投票をしたら1位テレマンで2位ヘンデルで7位バッハだったとか、今から思えばほんまかいなという話がいっぱいある。バッハの死後は、息子達やモーツアルト、ベートーベンなどの作曲家たちがクラーヴィア作品を引き継いでいたが、時代からは忘れられていた。その状況を変えたのがメンデルスゾーンマタイ受難曲100年の復活上演。この復活上演がなかったらいったいどうなっていたことか。200曲を超えるカンタータヨハネもミサ曲ロ短調も現代まで伝えられていたかどうか。メンデルスゾーンさんにはほんまありがとうといいたい。

ダイビルで堪能して後、ドヴォルザークの弦楽五重奏曲を聴きに大阪市役所へ向かったのだけど、市役所前はホールに入る行列とかすごくて、列を整理したり、人を誘導したり、ボランティアの方はほんと献身的で頭があがりません。演奏者とボランンティアの方には、ほんまありがとうといいたい。