大フィル大植英次音楽監督退任

年度末はひとつの節目、今日はシンフォニーホールで大植英次指揮大阪フィルでブルックナーの8番が演奏された。今日で大植英次音楽監督さん退任である。退任にあたっては面白いことにファンからの投票でプログラムが決定された。私は監督得意のマーラーかなと思っていたが、結果はブルックナーだった。やはり大阪フィルはブルックナーなんだろうか。今日のチケットはソールドアウトだろうなと想い、行くのは当初から諦めていた。

私がクラシックを聞き始めた時には、御大朝比奈隆の時代ではなく、大植英次の時代だった。毎日放送で就任コンサート、マーラーの復活をやっていて、初めて 聞く曲にも関わらず、耳が釘付けになった。それからコンサートに行くようになって、何度もホールに足を運んだけど、いつぞやのフェスティバルホールの第9ラストの沸騰するような盛り上がり、いつぞやのシンフォニーホールのマーラー交響曲第3番がとても印象に残っている。第6楽章”愛が私に語ること”の出だしで背筋がゾクとしました。マーラーの6番 が仕事でドタキャン、後輩にチケット譲る。次の週後輩は満足げな顔で会社に来やがった。マーラーの9番、とっても楽しみにしていたシンフォニー、仕事を何とか定時でふりきってシンフォニーホールにつくと、指揮者急病のためキャンセルだった・・・へなへなと腰が折れる。しかし、その時の代振のチャイコフスキーの6番がすごかった。めったうちにされて会場をへなへなと後にした。秋に大地の歌もいったなあ。こう書いていると、何やらマーラーが思い出に残っているようである。昨年末の第9はシンフォニーホールRA席という席に陣取り、指揮が目の前で見えるんだが、あまりの表情の豊かさに吹いてしまいそうになる。とても失礼なことなんで必死に堪えました。ここ2〜3年は仕事が激烈になり、平日の定時演奏会に行く事が出来なくなってしまった。

行ったことはないけれど、御堂筋を舞台にした大阪クラシックなど、市民に浸透する活動もたくさんしてはった。そうそうバイロイド音楽祭への出演、トリスタンとイゾルデを指揮という一大イベントもあった。バイロイドの時はなぜかとても緊張してしまった。私が指揮する訳でもないのに。大フィルではオペラ演奏会形式のコンサートとかもうちょっと聴きたかったかなと愚痴らしきことも書いてみる。スマトラのチャリティーコンサートの時は、ヒラリーハーンとコンチェルトをしてたっけ、あれは行きたかった。

いやはや、ほんとにおつかれさまと言いたい。なにやら思い出話ばかりあふれてしまっているが、大植英次はん今日で大フィル指揮終わりという訳ではない。今後も大フィル指揮してくれるのである。調べてみたら、岸和田でマーラー5番やるとのこと。やりい。家から近い。きちゃってや〜(カーネーション風に)。

動画はやっぱりエイジ・エクスプレス。大植英次指揮大阪フィルハーモニー。クラで再生140万回を超えるジュピター@大阪城西の丸庭園。