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Metワルキューレ


 またまたMet記事。今シーズンの中でも特に楽しみにしていたLive Viewingのワルキューレ。雨がふったりやんだりの中、難波パークスに向かう。さすがにワルキューレお客さんも多い。5時間ワーグナーの濃厚な音楽に浸かり続ける、押しては返すようなワーグナーの旋律、フルパーワーで合奏するオケとそれをものともしない歌手。演奏する方も大変だが、見てる方も結構体力消耗する。はねた後は足取りがふらふらとしてしまった。
 注目のロベール・ルパージュの演出は、あまり詳しくは書かないけれど、やはりシンプルだが具象。24枚の鋼鉄の羽に映像が投影される。それにしてもよくくるくると動く。このカラクリハイテク舞台、斬新だけどちょっと危険かと思う。あれだけ重い物体が軽妙に動いて、歌手がその上で演じたりするのであるから。毎公演高い集中力が必要とされるのではないだろうか。
 第1幕、ヨナス・カウフマンのジークムンド、かっこいいですね。このたびの日本ツアーでは来日が中止になったのが残念ではあったが。ジークムンドにぴったりではありました。ジークリンデのヴェストブルック、多少強そうではありますが、ビジュアル的にも行けていますね。思うにワルキューレはジークムンドとジークリンデのビジュアルが重要じゃないかと。冬の嵐は過ぎ去りからのラヴ場は2人の迫真の演技。見ているこちらがどぎまぎしてしまった。
 第2幕、この序曲はお気に入り。そして、フリッカとヴォーダンの口論に入るですが、このフリッカ=ステファニー・ブライズさんビジュアル的に完璧すぎるやろ。トークもおもろい。矯正下着が????。こうゆうかんじの人みかけるなあ。(大阪だからかな。)ヴォーダンのモノローグ。CDで聴いていると苦痛な部分。でも、映画館という閉じられた空間で見ていると、すんなりと世界に入って行けた。
 第3幕、私が好きな部分はブリュンヒルデとジークリンデが分かれるシーン、そしてやぱり、ヴォーダンの告別が好きな訳であるが、これは娘さんをもつおやごさんとかはうるうるしてしまうシーンではないかな。私もちょっと来てしまった。ファイアウォールの場で幕。これから、20年近く、ブリュンヒルデ眠り続ける。5時間の熱演。私はもうこれ以上音楽はいらないと思った。ああ、でも生で見てみたい。

で、動画は第1幕のジークムンド、ジークリンデのラヴ場より。
以下は、見ながら思ってたたわごと。
・いつか、あなたのお名前は誰ですかと聴かれて

「私はいやあ、実は悲嘆にくれる者です。」とか言ってみたい。名刺も当然・・・
・ヴァルハラにいる英雄たちというのはいったいぜんたい何をやっているんだろうか。ヴォーダンはあれほど思い詰めているというのに。リングでは彼らは結局出てこないが、ヴァルハラの炎上とともに滅びていったか。まあ、原野で戦った英雄たちも、安全な場所でワルキューレから飲み物をつがれたりしたら、意欲がなくなるかもしれない。それとも、それほどのドリームチームを作りながら、生かしきれ無かったヴォータンのマネジメント不足だろうか。