METイル・トロバトーレ

 今年のライブビューイングの中でも楽しみにしていたヴェルディーのイル・トロバトーレ。略して「イルトロ」(私が言っているだけであるが)。いつもの様に難波パークスで見たのだけれど、観客の数が多かった。このオペラって名旋律が連発で、どろどろしてて、これぞオペラって感じですね。今までライブビューイング見た中でも非常に満足したし、感動した!映画館で見た映画だったけど、拍手したい心境でしたよ。冒頭の紹介でルネ・フレミングがカルーソーがこのオペラはある条件が揃えば簡単にできるという話を紹介していた。オペラがはねて、その言葉にとても納得。主要な4人のキャストに最強の歌手を配置すればいいんである。

マンリーコ マルセロ・アルヴァレス
ルーナ伯爵 ディミトリ・ホヴォロストフスキー
レオノーラ ソンドラ・ラドヴァノフスキー
アズチェーナ ドローラ・ザジック
という布陣。皆さん迫真の舞台だった。

 見所が次々とやってくるオペラだけど、私のここ一番としてはレオノーラがマンリーコを想い歌うあげる「恋は薔薇色の翼に乗って」”D'amor sull'ali rosee”です。ラドヴァノフスキーさんの迫真の演技は観客を引きつけるものがあった。ホロリとくるものがあったです。その次のミゼレーレへの流れはぞくぞくとするものがある。リンクの動画も「恋は薔薇色の翼に乗って」”D'amor sull'ali rosee”

METライブビューイングの楽しみは幕間のインタビューだけど、今回はゲルブ総裁登場。日本の事、ワルキューレのこと、来シーズンのことを語ってくれた。ワルキューレが俄然楽しみになってきた。