光陰矢のごとカプリッチョ


 1週間前の話ですが、夕刻の難波パークスでメトロポリタンオペラ・ライブビューイング。気づけばもう終盤だ。早い。早すぎる。あと3作で今シーズン終わり。あと残すはイルトロバトーレとワルキューレ。そしてこの日R.シュトラウスカプリッチョを初めて観劇。R・シュトラウスのヒロインといえば、ルネ・フレミングって、ここ数シーズン シュトラウスものの定番になっているのではないのかな。そういえば、去年の薔薇の騎士は見に行かねばと思っていたのだが、行けなかった。
 フレミング演じる伯爵夫人を巡っての三角関係を描いたストーリー。ストーリーは分かりやすいはずなんであるが、私の集中力が欠けていたのか、いまいち頭に入らない。大雑把に言えば、伯爵夫人が言い寄ってくる詩人と音楽家のどちらを選ぶというもので、深刻さはみじんもない。音楽の偉大さと言葉の偉大さはどちらが上なんだとか、舞台上で芸術論をやっているが、真剣に議論するという風でもない。フレミングの声はシルキーでとても聴きやすい。ブログとか読んでいるとこの日は本調子でなかったそうであるが、私は満足でした。フレミングってMETの女王で結構ベテランなんですけど・・・詩人と音楽家のことを思う時の表情ってなんかういういしいですね。演技力は抜群のもんがあります。カプリッチョはフレミングがドイツ留学の時に感銘を受けた作品らしい。最後の間奏曲からアリアへの流れは、この作品の見せ場ですね。 いまのままいけば、このままいけば、メトロポリタンオペラ来日してくれるという事ですよね。それでいいんですよね。来日してくれたら嬉しいです。