日本センチュリー交響楽団応援タクシー
公私ともにドタバタしていて、近頃は全く更新できず。
7月にびわ湖で見たツゥーランドットも記事が書けていないありさま。
そんな中、今週会社の近くに止まってたタクシーのリアガラスに、
「日本センチュリー交響楽団応援タクシー」の紙が。
なんだ、これは。
調べてみると、
223台の大阪MKタクシーの中の1台がオーケストラタクシーで、
乗ると、日本センチュリー交響楽団の演奏する音楽が流れている!
乗ると飯森範親氏の指揮棒がご本尊のように鎮座している!!
運良くオーケストラタクシーに乗れると、定期公演のチケットが当たるかもしれない!!!
次は、11月4日からか。
街中を歩く時は注意しておこう。
私が、あれこれ書くより、リンクを貼ったほうが正確か。
大阪ミナミ
久しぶりにミナミを歩いた。
以前は道頓堀から徒歩圏内に住んでいたこともあり、毎日のように歩いていた街だけれど、
大阪の北のほうに居を移してからは、足が遠のいていた。
G20開催を控え、厳戒態勢の大阪なれど、
ミナミの空気感はどこかゆるやかで、
この空気感はミナミならではのもので、
これはいいもんだなと思った。
難波のカフェストリートの正面には、世界唯一の連続唐破風のデザインを誇っていた新歌舞伎座があった。この度、隈研吾デザインのホテルが、完成間近。低層部に連続唐破風は踏襲された。
道頓堀
私が毎日通過していた頃は、黒服がいっぱいいたものだが、ちなみにナンパはななめ45度ぐらいで行くのがいいらしい、ねぽりんという番組でやってた、山里おめでとう、今は観光客がいっぱいだ。
異彩を放っていた高松伸設計のキリンプラザは、解体され、今は何の変哲も無い商業ビルになってしまってさびしい。
5代目グリコ看板
5代目はLEDで、4代目はネオン。
以前の看板を知る者としては、ネオン管の光の方が官能に直撃して、迫力あったなあ。しかし、今はエコを意識する時代だし、そもそもネオン管って作られていたとしても高価だろう。
フレーミングされた看板。
ブランド路面店のショーケースで見つけたデッキシューズ。なんか、この革質、フォルム、醸し出す雰囲気、これはパラブーツだろうか。
写真には撮らなかったけど、建て替え中の大丸心斎橋店本館はいい感じになって来ていた。
こちらは、秋オープン。
好きで仕方がなかった、ヴォーリス設計のかつての本館からどのようになるか?
楽しみです。
奈良〜大神神社・飛鳥
GWに奈良に行ってきた。
今回のお目あては、前から行きたかった大神神社(おおみわじんじゃ)。
ご神体は山という、日本最古ともいわれる神社だ。
参道は原始林を進む。森林の空気感が心地よい。
以前、ぼーっとしてたら叱責されるTV番組で見たが、この森林のフレッシュな空気感は木々が発する毒によるものだそうだ。木が細菌から身を守るために発する毒素なんだそうだ。もちろん、その毒は微弱のため、人体には何の影響もない。
お祈りするところ。
本殿はあくまで三輪山なので、拝殿と呼ばれている。
天皇即位を祝う記帳を受け付けていたので、記帳させていただいた。
ご神体の三輪山は、許可をもらえば登山できるらしいけれど、このGWは御代替りに伴う特別警戒のため、立ち入り禁止になっていた。
展望台から大和国原(やまとくにはら)を望む。
ここから、見える山々は多分、万葉集にも歌われているのだろう。
コンクリート造りのマンションなどを脳内Photoshopで消しゴムして、古代人が見たであろう、風景を想像してみる。
ご神体の三輪山。
三輪素麺の産地だけあって、この辺りの道を歩いているとそうめん工場だらけだ。
幹線道路を歩き歩き、三輪山本のレストランでそうめんと柿の葉すしをおいしく頂いた。
直販所には、直径0.3mmのそうめんも売っていた。
0.3mmのそうめんはめちゃめちゃ細い。
昔製図用で使っていた製図用の社ペン芯が0.3mmだった。
ミツビシやぺんてるの芯と同じ細さとは、食べたらどんな食感なんだろうか。
レストランは大盛況だった。
JRの万葉まほろば線の巻向駅から橿原神宮・飛鳥方面に向かう。
「まきむく」とは、味のある駅名だ。
懐かしい感じの列車がやってきた。
鉄ちゃん気分で撮ってみた。
橿原神宮で参拝したあとに飛鳥に向かった。
バスに揺られ石舞台古墳に向かう。
牧歌的な風景を見ていると、
かつてここが都で、
蘇我氏・中大兄皇子など様々な権力闘争が繰り広げられた地とは、信じがたい。
びわ湖ホールにオペラを見に行くときに、ホールホワイエから大津京の方が見えるので、壬申の乱のことを考えてしまう。当事者である天武天皇の陵も飛鳥にありますし。
強者どもの夢の跡。
石舞台古墳の前の広場、ここは気持ちいいですね。
こんな感じで、皆思い思いのときを過ごしている。
平成最後のクラ聴き〜ブルックナー交響曲第5番
いま世の中(日本限定)で盛んに言われている平成最後の〜、
私も書いてみよう。
朝比奈隆指揮、そしておらが街のオーケストラ、大阪フィルハーモニーの演奏の盤を聴いた。
朝比奈隆 生誕100周年 ブルックナー交響曲全集 交響曲第5番 変ロ長調(原典版)
- アーティスト: 大阪フィルハーモニー交響楽団朝比奈隆,ブルックナー,朝比奈隆,大阪フィルハーモニー交響楽団
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2008/01/16
- メディア: CD
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私は、ブルックナーの熱心な聴きてではない。
クラシック音楽を聴きだしたのが、平成からなので、朝比奈さんの指揮する姿は直接見ていない。
でも、この盤を聴こうと思ったのは、平成の間に体感したライブでこりゃあ、すごいなあと思ったのは、高関健指揮、大阪フィルハーモニーのブルックナー交響曲第5番だったことを思い出したからだ。
ライブは、時に何かが降臨したような、壮絶な場を作り出すことがある。
以前、芝居をよく見ていた時期があるが、同じ公演でも、神がかりな日もあるが、凡庸な会があったりする。ずっと、芝居を見続けていると、年に1、2回は、それこそ電流で体を打たれるような芝居を見ることがある。
その時の、大阪フィルの演奏会がまさにそうだった。ブルックナーの5番はCDも聴いたことがなかったのに、なぜチケットを取ったのかも思い出せない。
演奏会が終わって、呆然、口はあんぐり。
大フィルはやはり、ブルックナーなのか。
私は、演奏が終わってから、ブラボーは言わないのだが、
唯一この時は口走りそうになった。
思えば、あの時は何かが舞い降りてきたのだと思う。
それは、ブルックナーか。
おっさんか。
朝比奈さんが、丹下健三の代表作、東京カテドラル・サンタマリア大聖堂で振ったCDも購入したなあ。こうゆうカテドラルとこの曲の相性は良さそうだ。わんわんと音が響く。しかし、このCDはどこにいったのか。。。
天下茶屋の設計事務所に勤めていた人が、ああ朝比奈さん、天下茶屋のうどん屋でうどん食べてたよ。という、話を聴いたことあり、たしかに実在していたんだなと思ったことがあります。
さて、令和はじめての投稿は何の盤にしようか。
いや、この10連休引きこもっていていいんだろうか。
平成〜クラシック音楽音盤
テレビでやたらと平成特集なので、なにか私も書いてみようということで、
「平成、私と音盤。」
ちなみに私は、平成の御世にクラシック音楽に興味を持ち、
日々聴いているものの、
いつまでたってもクラヲタまで行かない。
そうゆう者です。
全ては、この盤から始まった。
サー・サイモン・ラトル指揮、ベルリンフィルのマーラー交響曲第5番。
ハンス・シャロン設計のベルリン・フィルを見学した時に、お土産を買った一枚。
シャロンのベルリン・フィルがどーんと背景に写っているので、それだけの理由で買った。
買っただけで、聴くこともなく放置。
この時は、その後、音盤を求め続けることになろうとは、思う由もなかった。
初めて、クラシック音楽がいいと思ったのはこの曲。
ベートーベン、交響曲第9番合唱付。カラヤン指揮、ベルリンフィル。
最初はとにかくカラヤンとベルリンフィルがいいのだろうということで聴いていた。
3回くりかえし聴いて初めてすごいと思った。
クラシック音楽が好きになると、やはりベートーベンの9つのシンフォニーを全て聴いてみたくなる。当時はEMIから出ていたラトル指揮、ウィーンフィルの全集を求める。
程なく、前述のマーラーの5番もお気になり、アダージェットとロンドを繰り返し、聴いていた。
ブラームスを初めて好きになったのも、カラヤン、ベルリンフィルだったか。
人それぞれだけど、
私の場合は、1→4→3→2。
まあ、よくあるパターンですかね。
とにかく、このころは仕事が終わって、タワー難波に行くのが楽しかった。
クラ売り場は広かったし、夜遅くまで営業していた。
敬愛する作曲家バッハに開眼したのは、この盤だったか。
2台のヴァイオリンのための協奏曲にノックアウトされて、CDにレーザー光線を照射しまくった。
最近、LPを入手した。
クラシック音楽を聴いてみたいという、導火線は私の場合は村上春樹の小説なのだと思う。海辺のカフカで繰り返し、描写されるベトベンの大公。
室内楽への入口となった。
ヒストリカル音源に目覚めたのは、これだったか。
第6楽章「告別」に酔いしれた。
いくら録音が古くとも、音の解像度は高くなくても、音楽は生きている。
そういえば、この曲ライヴできいてないなあ。
オペラというものは、女の人がキーキーと高い声で歌うもので一生聴くことはないだろうと思っていたが、ヴェルディの椿姫ではまった。
コルトバスの情感豊かなヴィオレッタが素晴らしく、第2幕のラストはただただ涙。
伝説とかしたスカラ座の公演だ。
最初、序曲を聴いた時は、なんてひどい音質だ、金返せと思ったけど、
カラスの演技を聴いていると、もう納得、金払います。
デ・ステファノのヴィオレッタに札束投げつける感がただものではない。
知識として、聴き通すのに15時間もかかるものは聴いてられるか、ばかやろー、と思っていたけど。クラシック音楽の解説本を読んでいたら、避けては通れないわけで、シャローのDVDを見たりして、徐々にこの音楽の気持ちよさにはまる。
我慢を重ねると、深い感動が待っていた。
最初に聴いたのは、クナ、じゃなくて、当時話題になっていたカイルベルト指揮1955年バイロイド公演の全集を求めた。
意を決して、西梅田、大阪駅前第一ビル地下のワルツ堂に買いに行った記憶がある。
それにしても良かったなワルツ堂。
レーベル別にまとめられていて、見やすかった。
バッハが1挺のヴァイオリンで描く小宇宙。
無伴奏ヴァイオリンのソナタとパルティータは、仕事がストレスフルな時期によく聴いていた。私はパールマンさんが刷り込み盤。
毎年、暑い時におフランス音楽でも聴こうかと思うけれど、なかなか開眼しません。
ショパンも避けては通れないので、ツィマーマンのピアノ、弾き振り、ポーランド祝祭管弦楽団のピアノ協奏曲。
最近、アニメ版のピアノの森を見ていたこともあり、第1番のいろいろな演奏を聴きまくっていた。来年、ショパンコンクールなのか。
夕暮れにこうゆう曲聴いていると、もうたまらんです。
バッハのマタイ受難曲。まさか、教徒でないのに宗教曲を聴くことになろうとは。
私の刷り込み盤は、リヒターじゃなくて、ヘレヴェッヘさんです。
ただ、ただ美しいマタイ。。。
きりがないのでこの辺で。
最近は、Apple Musicで聴いているけど、実態がないのがものたりないなあと思ってます。
ブラームス〜交響曲第4番
ブラームスの交響曲第4番、言わずと知れた名盤、カルロス・クライバー指揮、ウィーンフィルのディスクを聴いた。
たいぶん前に、大阪の梅田か日本橋の中古レコード屋さんで手にいれて、
なぜかあまり聴いていなかった。
今日は久しぶりにレコードでも、聴くかあ、と思って、LPをターンテーブルに乗せて、針を落とすと、すっとブラームスの世界に引き込まれた。
自分のオーディオ・システムはそれほどゴージャスなものじゃないけど、
LPで聴くブラームスの交響曲、弦は柔らかく、木管はとろけるように響く、
これはいいもんだなあと思った。
第2楽章を聴いていると、ふとたち止まって、自分の奥底を覗き込むような気分になってしまう。
あまりに素晴らしく、直立不動で40分聴き通してしまった。
後日、Apple Musicから聞いたが、データ配信よりLPの方が好みであった。
私は質量のあるメディアを求めているようだ。
近頃は、ブログに書くようなネタが少なく、たんたんと生活している感じであったが、
クラ聴きをしていれば、なんでもない日が、ブラームスを聴いて特別な日になることもある。
平成最後のクラ音楽聴きを何か書きたいけれど、何にしようか考える日々。