バッハ〜マタイ受難曲
すっかり暖かくなりました。
桜も咲いている。でも、雨。
毎年、暖かくなってくるとバッハのマタイ受難曲が聴きたくなる。
教徒ではないんだけど。
マタイは刷り込み版がヘレベッヘの最初の盤だった。
タワーで輸入盤がお安かったので、手に入れた。
さらさら、綺麗なマタイでありました。
ですので、以後も古楽器系で聴いていることが多かった。
鈴木御大のライブにも行ったなあ。
ああ、マタイはよいなあ、と思ってから、
味をしめて次に手にしたメルゲルベルグ盤。
ヘレベッヘとは真逆のずっしり、どっしり。
打ちのめされた。
重くて、重くて。
以来、2度と聴いていない。
これは、どうかと手に入れたクレンペラーのバッハ宗教曲ボックス盤。
でも、聴くと立ち直れないんじゃないかと思いこみ。
なぜか、1度も聞いていない。
今はミュンヒンガー盤を聴いている。
古楽器系とは違うこの、おおらかなテンポも心地よい。
ドラマを感じる。
アリアが沁みますね。
名アリアの神よ憐れみたまえを貼らせてください。
Marga Höffgen "Erbarme Dich, mein Gott" Matthäus-Passion
LA LA LAND〜オスカーピターソンのWe Get Requests
映画ララランドを観た。
それなりに楽しめた。
ストーリーどうのこうのというより、ジャズが大々的に取り上げられていて、映画の至る箇所にジャズが彩られているのが気持ちよかった。それに、主演のエマ・ストーンさんもスパイダーマンとかバードマンをいままで見ていて、お気に入りですし。
映画が終わった時のセットリストを眺めていたら”Japanese Folk Song”とあり、なんじゃろなと思っていたら、滝廉太郎作曲の荒城の月のようだ。荒城の月はフォークソングなのか。映画の中でたびたび演奏されていたり、レコードから流れていたり、この旋律は日本人としてはぐっとつかまされるものがありますなあ。
映画からの帰り道、久しぶりにジャズを聴きたくなった。そして、今日ピアノ・トリオを聴こうかと思った。わたしの数少ないストックの中から、オスカー・ピターソンのリクエストを取り出した。トランジスタと真空管のハイブリッド・アンプの電源をONにして少し暖める。逸品館というところで手に入れたプレーヤーの上にCDをのせる。スタートボタンを押す。ああ、ここは望ましくはターンテーブルに重量版LPをのせて、針をおとすといきたいところだが、まあ贅沢は言ってられない。アナログで聴くジャズは絶品であることはわかっているけど。
私にとっては非常に聴きやすく、入っていきやすいアルバムだ。いわゆる、濃いジャズが好きな人にとっては、物足りなかったりするんですかね。このアルバムでお気にの曲は、You look good to me。何回も何回も聴いている。これまた、口当たりの良い、さらりと入りやすい曲です。
- アーティスト: Oscar Peterson
- 出版社/メーカー: Universal UK
- 発売日: 2009/11/06
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Oscar Peterson Trio - You Look Good To Me
愛を諦めて世界征服しますか?ワーグナー〜ラインの黄金、びわ湖
びわ湖リングに行ってきた。
静かな湖畔は気持ちが良い。比叡山はうっすらと雪化粧している。対岸は大津京だな。古代にここに遷都した理由に思いをはせてた。飛鳥の方角からすればどう見ても、背水の陣という感じがする。たしか天智天皇の次の代の内乱で、大津京は攻め込まれて陥落だったはず。
盛者必衰ですな。ドイツ文明圏が誇る一大大河ドラマ、ニーベルングの指輪からラインの黄金を見に行ってきた。私にとっては、初めて見る生「ラインの黄金」だ。大人げなくわくわくとしていた。わくわくという言葉は使いたくなかったが、他にはてはまる言葉を思いつかない。
演出は映像を駆使しているが、とても素直な解釈で好感が持てた。
指輪をめぐる世界征服をかけた争奪戦のお話。こうゆう楽劇をオペラ好きのメルケル首相とかにこにこしながらみているのかな。この次のワルキューレはジーク兄妹の燃え立つような情事や、父娘の別れなど、愛ってところに焦点が言ってるけど、こちらはただのすけべが一転、愛を諦め世界征服にのりだすという。かたや神さんはとんでもないものを抵当に入れて、ヴァルハラ城を建設したものの、支払いににっちもさっちもいかなくなる。神さんももと住んでいた家もあったろうに、遷都しなければよかったね。
フライアの人質解放のシーン。人質をかたどり、宝を積み上げる。ここに隙間がある、宝で埋めろとか。ディテールがえぐい。ワーグナーはえぐい。
終始、支払いどうしようとか、身代金渡せだとか、強制労働とか、ヴォータンが指輪に未練たらたらとかそんなこと言ってる楽劇を見に、お客さんがしゃんとした身なりで行くのは、なかなか面白いことだなあと思った。
来年はワルキューレ。東京に比べればリングとかワーグナーが公演がほとんどない関西であるが、お楽しみが1年後にやってくるのも悪くない。
・ぜんぜん楽劇とは関係ない話だが、映像で投射されていたヴァルハラ城のてっぺんにジオデジック・ドームが乗っている。バックミンスター・フラーという知の巨人みたいな人がデザインしたやつだ。
Make: Japan | 塩ビパイプで6メートルの実用ジオデシックドームを作る
神話の時代の要塞に、ジオデジックドームかあ。なかなかモダンな発想だ。演出サイドに好きな人がいるのか。巨人兄妹が意外とデザイン好きという設定か。
・びわ湖に行った後は、京都たかばしのラーメン。今年は2軒あるうちの新福菜館へ。スープの色は濃いけど、意外とあっさりしているのです。
カラヤンのクリスマスアルバム
正直、クリスマスがどうのこうのうという年でもないが、この日常をすこしでも盛り上げるべく、今年もカラヤンのクリスマス・アルバムを聴いている。
このジャケットは、オーストリアの自邸の近くを散策しているカラヤンを写したものだろうか。
アダムさんのO Holy Nightはいい曲だ。この曲もクリスマスの定番なんだとか。
去年もブログに書いたが、コレッリのPastorale Largoも好みだ。レスピーギのSicilianaもなかなかよろしいなあ。
しかし、やっぱりこれかなあと思ったのは、メンデルスゾーンのHark! The herald Angels Sing。耳に馴染んだクリスマス・ソングながら、ストンと心に入ってくる。
さすがは、メンデルスゾーン。性格も良さそう。
Felix Mendelssohn Bartholdy: Hark the herald angels sing / ChorAltona
皆様も良いクリスマスを。。。
USJ クリスマス
USJ、通称「ゆにば」に行ってきました。
私はテーマパークという柄ではないが、世界最大クリスマスツリーが今年で最後だというので、急に行きたくなった。
絶叫系ライドは乗らず、クリスマス関係のショーを中心に回る。
USJはほんとに人が多くて、活気がある。
このライド以前2年ほど前に乗った。私は加速度を体感するのが苦手で、これ乗った時は拷問だった。景色を堪能する余裕がなかった。バックドロップよりは通常盤が怖いと思う。2回も乗るのはほんと拷問だと思う。
メルズ・ドライブインというアメリカン・グラフティに出てきそうなレストランでハンバーガーをぱくつく。やはりなにごともメシを食わねば始まらない。
ジュークボックスを激写してみた。ツァイス・ゾナーレンズの写りにほくそ笑む。
パレード鑑賞。あわわ。あわわ。あわわ。
パレード最後尾について行って盛り上がっているのだが、学園祭みたい。。。
日が暮れてきた。ソウル・ミュージックなステージ。ダンスもきれていてかっこよろしい。こうゆうのは黒人の方たちには逆立ちしても勝てないと思った。でも、演歌や浪曲なら私たちは負けない。
日がとっぷり暮れる前のメルト・ドライブイン。ネオンの光はいい。エコ的にはLEDの方がいいのだが、ネオン光はダイレクトに官能を刺戟する。
デッカのアナログレコードのサインを発見。すかざず撮影。そういえばユニバーサル・ミュージックだからか。ならば、ドイツ・グラモフォンのサインもパーク内のどこかに隠れキャラ的にあるのか。。。。
目的は、ツリーを見に来たのだった。
ツリー点灯までのプロジェクション・マッピングだが、個人的にいままで見てきたものとは全然レベルが違って、琴線に触れるものだった。ストーリーはしっかりしているし、場面転換が見事だ。なんだか、いろいろ飛んでいるし。
さすが、エンターテーメントの帝国、ユニバーサル・スタジオ。
プロジェクション・マッピングも終了し、会場は静寂が訪れ、ツリーがひときわ大きく輝く。ツリーは様々な色に変わるけど、このブルーは落ち着いた様が綺麗だ。
ツリーを見るのは大混雑だが、見れてよかった。テーマパークはどうもとかいってる方も行ってみてはどうだろうか。
大阪駅直上コーヒー
立体都市大阪駅の蔦屋書店でコーヒー。
時の広場あたりは、クリスマスのイルミが見える。夜来るとさぞかし綺麗であろうなあ。
大阪駅は電車が往きかっている。私は鉄分は少ないので、まんぜんと眺める。
大阪駅の鉄骨って美しくない。大屋根を支えるトラスとか見てたらそう思った。関空はあんなに綺麗なのだが。
ショートドリップがうまい。
今日の一曲
Charaさん Tiny Tiny Tiny
- アーティスト: CHARA,U-Ske,渡辺善太郎,David Motion,CUB,Peter Lorimer,藤田哲司
- 出版社/メーカー: エピックレコードジャパン
- 発売日: 1995/10/10
- メディア: CD
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船場ビルディング
ちょっと前になるけれど、大阪で開催された「生きた建築フェスティバル」通称イケフェスというのに行って来た。日本でも最大級の建築フェスティバルということだ。
森光子や司馬遼太郎も住んでいたという西長堀アパート、北浜のイタリアンが入っているルポンドシエル(旧大林組本店)、大阪倶楽部など見たい建築がいろいろあったけど、時間もなかったので、とにかく一番見たかったところへ。船場ビルディングに行った。
大阪城の西側、豊臣秀吉が作った船場地区は長年日本経済の心臓であり、イノベーションセンターだった。ここから数多の会社が起り、大企業へと成長して行った。近年は船場地区は落ち着きがあると思う。経済は東京一極集中であるし、大阪内でも開発は梅田地区を中心に行われている。というわけで、船場は落ち着いた佇まいを見せている。古い建物が比較的たくさん残っている。
お目当の船場ビルディングは1925年建設。レトロな建築にあうかなあと考えて、モノクロフィルムを持ち出した。ザ・ヒストリー・オブ・フィルムと言っていいKodak Tri-X。使うのは15年ぶりくらいか・・・
カメラはNikon new FM2、レンズは AF Nikkor 20mmと50mmであります。
船場ビルディングは関西の情報誌で中庭の写真が掲載されることが多い。とにかく気持ちのいい中庭だ。単純に考えるとビルの中に竪穴があって、植物が植えてあって、上から日の光が降りてくるだけであるが、ここはなんでこんなに気持ちいいんだろう。
やっぱり、みんな、同じところで撮りたくなる。
中庭のなんとも言えない空気感に比べて、外観はそっけないです。
あと、安藤忠雄設計の日本橋の家にも行ったけど、すごい行列で、軟弱ものの私は退散。
いつも思うことながら、ボランティアの皆さんには頭が下がる思いです。それに、ビルを見せてくれた事業者さんに感謝。来年もイケフェスあるといいなあ。。。